普通巻きひげは先端が何かに接触し、固定されると巻き始めます。もっともひげが老齢化すると接触しないでも巻くことがあります。先端が何かに接触すれば巻き始めるとして、相手は何でもいいのでしょうか。

実験3: 巻きひげの先端にアルミホイル、ビニールテープを貼り付けてみましょう。

実験4: アルミホイルをひげの中央に巻いてみましょう

アルミホイルをつけたものは左のようにグルグル巻きになります。ビニールテープを張ったひげはまだ相手を探しているように見えます。ビニールテープをつけたものは先端が接触しているにもかかわらず巻いてきません。巻きひげが巻くのは接触ではなく別の理由で巻き始めるように思えます。
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先端を接触させないで巻かせることはできないでしょうか。アルミホイルで巻きつく理由は良く分かりませんが、金属であればなんでも良いのではないでしょうか。巻きひげの巻き方は電気に関係した現象かもしれません。

実験5: 電源装置を用意します。ないという人は電池でかまいません。1.5ボルトでかまいません。009Pなら9ボルトです。電気のコードを20センチほど切って、中から細い銅線を2本抜き取ってください。銅線を巻きひげに差し込んでください。1.5ボルトの電池なら20秒ほど電気で刺激してください。やりすぎると挿した所が折れてしまいます。結果を「動画でみる面白い実験でたしかめる生物の不思」にあげておきました。カボチャの巻きひげは勝手にグルグル巻き

接触刺激を与えていないのにグルグル巻きになってきましたね。ついでに巻きひげの形態をよく見てください。グルグル巻きになれるような構造を始めからしているように思えます。
巻きひげはこうして巻く
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これらの結果から巻きひげが巻くメカニズムをあなたなりに考察してみてみてください。私は単純に接触による成長の差では説明が出来ないのではないかと思います。
巻きひげはどうやって巻きつく?(その2)
実験6:色々な環境条件で巻きひげの巻きやすさを調べてみましょう。左の絵のようなポリの容器に巻きひげを入れて、温度や湿度、エチレンガスの影響を調べてみましょう。湿度は箪笥用乾燥剤を入れましょう。温度は保冷剤を上に置いたり、ホッカロンを置けけば良いと思います。エチレンはリンゴを置いてください。ホームセンターへ行くとエチレン吸収剤を売っています。植物体が放出するエチレンガスを吸収してしまいます。

温度が低いほうがよく巻くのではないかと思います。

エチレンガスでよく巻くようになります。

高濃度の二酸化炭素では巻かないようになります。
両端を固定してグルグル巻きにすれば巻きひげの巻き方になります。巻きひげ
巻きひげに金属をつけると巻いてきます。不思議な現象でした。子供の夏の宿題にやらせました。全く評価されませんでした。けれどもこれだけでも不思議です。
実験7: 巻きひげをアルコールに浸し、取り出して乾燥してください。乾燥したら巻きひげが捻れていることを観察してください。