植物の葉は虫に食われたらどのように成長するでしょうか
葉の成長のメカニズムについてのヒントを与えてくれると思います。カクレミノの若い葉を勝手に食べてみました。食べたもとの破片の形が近くに置いてあります。中央の列には特に大きな異変が感じられるものを並べてみました。

@葉の湾曲 A切口の変化。特に彎曲していれば反対側での成長が大きかったことを示します。

この結果をどのように理解したらいいのかは良く分かりません。葉脈がどのように成長に関与しているかも私には説明できません。

細胞の伸長、細胞の分裂による細胞数の増加、オーキシンというホルモンがどのように関与しているのか。葉脈を使って送られることがあるだろうか。分からないことがたくさんあります。
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上図の左上から下へ
1葉の中央を主脈を切らないで切断
2先端右縦に切断、左斜めに葉脈も切断
3左から主脈近くまで切断
4右から斜めに切断主脈は切断しない
5丸葉を右から主脈まで切断
6右から主脈まで切断
7同上
8中央を主脈を含めて切断
9斜めに主脈を含めず切 断
10右から主脈を含まない で切断
彎曲する理由は上の絵のように考え実験の結果を説明しましょう
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左の写真を見て下さい。丸い穴が2つあいています。穴開けパンチで食べたところです。でも本当はこんなに沢山食べていません。右の写真の右側の小さい丸の大きさの部分をまだ葉が小さいときに食べました。穴が成長したのです。しかし穴が成長するはずはありません。まわりが成長したのでしょう。ゴムに穴を開けて伸ばすと穴が大きくなります。葉の前方のほうが良く伸びています。
上の写真はハナズオウです。切り落とした部分は前頁と同じです。葉の成長にともなって切口も同じぐらい大きくなっています。切り取った主脈以下の部分が成長し、それより上は成長を止めてしまったように見えます。(写真の丸中、この部分は切断前からほとんど成長していないように思えます。)主脈を切断されない時はあまり影響は見られません。(右)
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虫はたしかに葉を食べました。しかし、本当に食べたのはほんの僅かです。あまりにも大きな罪をかぶせてはいけません。
食べたのはこれだけです   ↓
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