-面白い実験でたしかめる生物の不思議-
サイエンスじゃらんーじゃらん
本当は ジュクじゃがアクワイアー・桜
最後に走流性って一体なんだろうて考えて下さい。
私は水の流れとは全く関係ない行動じゃないかと思います。自己が動かないということは自分の周囲が動かないように見えることなのでしょう。何か流れがあるところに生活する生き物は何もしなければ流されて周囲の模様が動いていきます。ここに生きようとするならこれは困るわけだ。大抵の生き物は前に移動します。後ろへ動くことはできなか、下手くそです。水中に生きる生き物は流れの方向へ向いていると絶えずバック移動をしないと流されていってしまいます。これではちょっと困るから、流れと反対方向を向くことになります。が、流れに反応したわけではないのでしょう。背景が動いて見えるわけだから、その反対方向へ体をむけるのでしょう。長された分だけ泳げば良い。流された分は背景が動いた分だけです。だから、背景が勝手に流れと同じ方向へ移動すれば、流れと同じ方向へ泳ぎます。背景が勝手に上へ動けば上へ浮かんでいきます。走流性とか定位性などの用語で説明してきましたが、それではわけが分かりません。
長い間、走流性は流れに逆らって泳ぐことだと教科書通りに信じていました。大学入試試験にも出題されてきました。縞模様の背景を右にゆっくり回転させるとメダカはどう泳ぐかとか、早く回転させるとどうなるかとか。なんとなくしっくりこなかったが、真面目くさって説明してきた。けれども、自分で実験してみてやっと納得ができた。今までの説明は全く間違っていた。