ハチの走流性
メダカは水の流れに逆らって泳ぎます。これを正の走流性と呼んできました。でも、水の流れより速くは泳ぎません。ながされた分だけ泳ぎます。だから一定の位置に留まっていることになります。右の画像を見てください。川の上流にかごが置いてあります。魚が下流で泳いでいます。魚は流れに逆らって泳ぐわけですから、やがてかごの中に入りそうな気がしますが、どう思いますか。そんなことはありません。入りません。入ったとすると、偶然です。ちょっと気に入ったんでしょう。ここが。(川を上る行動とは違います。)夜は危険です。周囲が見えないからです。流れに流されてしまいます。多分水の流れを調べる器官はありません。測線???。実験室で暗くしたり背景がないところで調べると流れに身を任せる結果になります。アシナガバチは夜は飛べません。太陽を見て姿勢を制御しているからだと思います。
さて、メダカは流された分だけ流れに逆らって泳ぎました。で、走流性と呼んできましたが、視覚で自分の位置を確認している生物では皆同じことになるのではないでしょうか。今、水槽の中には水があります。空気だったらどうでしょうか。メダカは死んじゃうからだめです。ハチなら大丈夫です。空気が回転したらきっとハチは風に逆らって飛ぶのではないでしょうか。そうしないと風に流されてどこへ行ってしまうのか分からなくなってしまいます。もし、風の方向へ体を向けたとするとバック飛行をしないとどんどん風に流されてしまうことになります。これはきっとまずいと思います。そうするとまず、風に対抗して姿勢をとらないといけません。それで飛行すればかならず、風に向かって飛行することになります。それで流された分だけ飛べば一定の位置の留まることができます。

右下の画像はハチの走流性を調べるために作りました。風はドライヤーで作ります。でも、冷風にしてください。ハチが煮えちゃいます。風の強さはドライヤーの位置で調節します。
結果を動画で示します。ふ〜む。ちょっと分かりづらいのですが、私は確かに風に逆らって飛んでいると思うのですがいかがでしょうか。ただ装置の大きさハチの種類はとても大切です。クロスズメバチのような小型のハチは簡単に風に吹き飛ばされてしまいます。装置のすみで何かにしがみついてしまいます。クマバチは大きくて良いように見えますが、小回りがききません。飛行力もたいしたことはありませんでした。オオハナアブを使いました。かなり元気も良いし、風に対抗できる飛行力を持っています。動画中の発泡スチロール球は風の流れをたしかめるためのものです。初めの数1秒ぐらいは風がありません。風は反時計回りに吹いています。ハチは時計回りになります。この動画ではハチは風に逆らって風より速く飛んでいますが・・
メダカは夜は泳がない
メダカの走流性
ハチの走流性
走流性 魚に聞け
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