やっとちょと暖かくなったかもしれない。けれども少し北へ行けば、山を登ってみても良いが、桜がまだ満開だ。しかし、確実に、そろそろ、小さな畑の貧弱な野菜作りを始める時期だ。
昔まだ若い頃だった。おふくろに頼まれて、ネギを付けたことがあった。向こうから中学生ぐらいの子がやってきた。「こんにちは」って最初に言ったのはどチラだったのだろうか。「何をやってるんですか」「ネギを付けているんだ」「嘘だ」「だって、ネギは青くない」はあ?って思った。「夏休みで東京から来た。」「ネギは白い。知らないのか」って言って、行ってしまった。確かに白いネギを作りたいが、素人ではなかなか思い通りにはいかない。
ところでミズナだ。小松菜でも、白菜でもいい。種を蒔くと、発芽しないか、やっと発芽すると、全部虫に食べられてしまう。溶けて消えてしまう。よほど、最適な、虫がまだいない時に種まきをしたものだけまれに上手く育つことがある。一回失敗すればもう一度種を蒔いても結果は同じだ。溶けて消える。
農薬を使わなければ、殆ど出来ない。農薬を否定するつもりは全くないが、それにしてもオルトランの力は偉大だ。農薬を適宜、噴霧して育てられた野菜を食べるのには抵抗はない。けれども、自分で農薬を噴霧するのは嫌だ。臭い。マスクをしようが、どうしたって臭い。吸わないようにッテ書いてあるが、そんなことが出来るわけがない。
犯人の写真を撮った。キスジノミハムシと言うらしい。ノミと言うだけあって、手を近づけると飛び跳ねる。小さい。素早い。どうしようもない。きっと地表面の土の塊の影に隠れているのだろう。地表から80cmほど高い位置でポットに作っている間はこの害虫にやられることは少ない。ここで苗を作って畑に移植すると菜は網網になって消える。農薬を使うしかないかもしれない。(たまごの白身をタケグシに付けて、虫に近づけると、虫が跳ねます。竹串についた白身に面白いように虫がひっつきます。障子用糊を使っても良いと思います)江戸時代、農薬がない時代農民はどうやっていたのだろう。ちょっと興味があった。ネットじゃあと思ったが、他に調べようがなかった。ネットで調べた。基本、出来ただけのものを食べていたのだそうだ。だから飢饉が起こったのでしょう。日本の江戸時代を誇りにしていたが、過去に戻れば幸せになれるとは限らない。ノミとシラミと蚊や雑草、江戸時代の科学では退治しようが無かった。DDTは悪の代表のように思われているが、日本の社会から、ノミとシラミを概ね根絶した。ダニはヒゼンダニを除いてそれほど、問題になってこなかった。天日干しとDDTが強力な対処法だった。トリサシダニ、とかコナダニは住居環境を改善すれば、簡単に解決が出来る。が、21世紀になっても蚊と雑草には手を拱いている。が、人類は雑草には勝てないほうが良いと思う。
-面白い実験でたしかめる生物の不思議-
サイエンスじゃらんーじゃらん
本当は ジュクじゃが
a アクワイアー・桜
ペットボトルで無農薬栽培
キスジノミハムシにやられた小松菜 これはまだ良いほう。農薬を使わなければ最悪消えてしまいます。
キスジノミハムシ 左は卵の白身で捕まえたもの