-面白い実験でたしかめる生物の不思議-

サイエンスじゃらんーじゃらん
           本当は ジュクじゃが

a             アクワイアー・桜

(アリの巣をスコップで掘り起こすと大騒動になる。卵や蛹を巣穴へ急いで運ぶ。発泡スチロールの粒に蛹の匂いを擦りつけておくとこの粒を巣へ持ち運ぶ。卵や幼虫、さなぎにはコロニーに独特な匂いは付いていないのではないかと思っている。きっと蟻さんと蟻さんがコッツンコってことが卵や幼虫、蛹にはないからかもしれない。)アシナガバチとかミツバチではどうなんだろう。アシナガバチでは巣が違うと喧嘩が始まるが、知らないうちに他の巣から働きに来ている者がいることがある。ボールペンの線のシロアリに対する作用はどの巣のものにも同じだ。私は日本に生息するシロアリの分類を知らない。きっとどのシロアリでもボールペンの線を辿るのだろうと思うが、本当のことは知らない。マレーシアの腐木で日本のものよりはるかに大きなシロアリを見つけた、ちょっとやってみたが、線についていくようには見えなかった。アリが大きすぎて触覚と紙で描いた線が離れすぎているように見えたが。しかし、確かなことは分からないままだ。
 道しるべフェロモンと言ってしまえば、なるほどと思う。が、それまでだ。けれども、生き物が匂いをどのようにコミュニーケーションに使っているのかって考えると分からないことが沢山ある。触覚にそれぞれのフェロモンの受容器があるのだろうって思うが、そんなことは丸で知らない。
 匂いに生きるアリは出会ってコッツンコをすれば一瞬にして仲間か種が違うのかが分かる。違えば、すぐ戦争が始まる。死ぬまで戦い続ける。シロアリはどうだろう。ひょっとしたら平和主義者じゃないかと思っている。
 

シロアリの道しるべフェロモン、シロアリは平和主義者か

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 30年近くも昔の話だ。NHKでシロアリのフェロモンの番組を見た。シロアリはボールペンで描いた線を辿って歩く。不思議だった。自分でもやって確かめてみようと思った。見事だった。このシロアリのアニメーションは当時撮影したものを改めて撮影しなおして作成した。NHKの「天才ビットくん」に提供したものだ。ボールペンの線は何処のシロアリに対しても同じ効果を示した。行列をつくるクロアリにはボールペンは効果がない。物質は違うかもしれないが、有機溶媒で同じように抽出ができると思う。
 普通に庭で見られるアリをサキイカで集めて同じ瓶に入れてやると激しい戦いがいこる。種が違えば当然かも知れないが、同じ種でも戦いが起こる。一つのコロニーの各個は同じ匂いで統一されているのでしょう。

シロアリの道しるべフェロモン、シロアリは平和主義者か

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