ハの字を黄色で示しました。
面白い実験でたしかめる生物の不思議
今日の一枚 第103回 平行に配列した長方形棒がハの字に傾く
@無限大の大きさを持つ外界を網膜という小さな面に投影して見ている。解像度を高めるため網膜の視細胞は中心部に多く集まっている。中心部で見たものははっきり見えるが周辺部はちゃんと見えていない。だから絶えず視線方向を変えて部分部分をモザイク状に見て全体をまとめて見ている。
A視線方向を変えると同じ部分が見え方が変わってくる。見えていない→見えてくる。見えている→見えないようになる。この時脳は立体的構造として解釈ををする。丸い粒があるとしよう。見え方が変わると粒が傾いて手前に浮いてくる。奥へ傾いて沈んでいく。これはちょうど画像が左右に動いて行くように見えることと同じ像になる。
B視線を向けた時(見えていない→見えてくる)か視線をそむけた時(見えている→見えなくなる)のどちらかが認識される。
たいして面白い画像ではありませんが、重要なものだと思います。
コンタクトはここ。全て小文字半角
6枚の画像は背景色が異なる以外は同じ画像です。けれども左列と右列では少し異なって見えます。少し離れて見てください。右列の3画像では(背景色青、緑、黒)長方形と長方形の間は平行のはずですが、ハの字に見えます。3本の長方形の中央のものは先端が奥へ傾いているように見えています。これがハの字が見える理由だと思います。近くで見ればハの字は見えず、ちゃんと見えます。
画像の一部分を奥行きがある立体的画像と認識すると、真実と違うから、上手く辻褄を合わせなくてはならなくなるのでしょう。さらに網膜の中央で見るのと周辺で見るのとでは明るさやはっきりさがちょっと違って見えます。同じものが違って見えます。