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ゲストブック・目次2
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光合成色素の分離  カラムクロマトグラフイー
面白い実験でたしかめる生物の不思議ーアップデイトーでもう少し詳しく記載します。
右はカラムに試料を1mlほで入れて実験開始。間もなく左下のように色素が分離されます。最初に出るのはβカロチンです。すでに流出し始めています。次の黄色はたぶんルテインだと思いますが、吸収曲線をとっていません。青緑色の色素がクロロフィルa、黄緑色の色素がbです。色素の抽出から最後までで概ね50分あればできます。
大型試験管に脱脂綿を2cmほどの高さになるまで入れ、もやしまめ(ブラックマッペ)の種子を10粒ずつ巻きました。試験管に色セロファンを貼り発育時の色を変えました。緑色は黄色と青のセロハンを重ねて作ります。赤の試験管が最も緑化し、緑の試験管はほとんど緑化しませんでした。この実験では照射する光のエネルギーが異なるので正しいことは言えません。けれども、葉の緑化には赤色光が最も有効であることがわかっています。青色光は赤に続いて効果があります。クロロフィルの合成には光がないと進まない反応が一カ所あります。この反応が赤色光で最も良く進みます。
左はめかぶから抽出した色素の展開の様子です。クロロフィルaはありますがbがありません。クロロフィルaの後に黄色の色素があります。また原点あたりに多分クロロフィルcがあります。ホウレンソウの色素抽出方法から少し変形されています。次のページで掲載する予定です。
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キットの内容:5ml注射器、シリカゲル、アセトン10ml、ヘキサン10ml、ヘキサン:エーテル6:4液3ml、エーテル3ml、スポイト、セルロースパウダー
このHPを利用される場合は必ず梶田高由までご連絡ください。
左は注射器カラムクロマトグラフィー用の薬品道具キット。有機溶媒の使用量は極めて少なくてすみます。ホウレンソウを使ってください。