ゾウリムシの飼育(培養)
この実験のなかでゾウリムシを使っています。ゾウリムシは何処にでも成育していますが、どこにでもと言われても案外手に入りません。本には色々な方法が紹介されていますが、準備が結構面倒です。藁やレタスを煮込んで培養液を作ってもさめるのに時間がかかります。煮沸した液が冷めた頃には別の仕事があって、結局そのままになってしまいます。ゾウムシが生育していそうな場所を探すのも難しそうです。ここでは最も簡単だと思われる方法を紹介いたします。多分だれでもすぐ見つけられます。
培養液の準備

簡単です。缶入りの液体カロリーメイトを1本購入してください。コーヒー味がいいかもしれません。0.1パーセント液を作ってください。カロリーメイト1mlを1000mlの水で薄めるだけです。濃度はだいたいでかまいません。(ほかにもいろいろな培養液がありますがこれが一番簡単でよく育ちます。この方法はいろいろな本に示されていますが、恵那高東学校の下総郁子先生からゾウリムシの生育状態についてご指導をいただきました。)余ったカロリーメイトは小分けして冷凍保存をしておけばいつでも使えます。
まず、ゾウリムシが生息していそうな場所を探しておきましょう。
山間のの溝とか小川で良いと思います。流れが緩やかで、水たまりができているいるようなところが良いと思います。あるいは水が堰きとめられて、右の写真のように米のとぎ汁のような泡が溜まっているところが良いと思います。こういうところが見つからないようなときはお墓の献花用の水差しの中の水が良いようです。これならきっと必ず見つけられると思います。(ゾウリムシの生息場所については東濃フロンテイア高等学校の長谷川みとよ先生の協力をいただきました。)
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100mlほどの三角フラスコに培養液を60mlほど入れアルミ箔で蓋をする。5個ほど用意してゾウリムシが生息していると思われる水を3から5ml入れる。そのまま27℃ぐらいで培養するのが良いが、特に寒くなければ室温に静かに置いておけば良い。ゾウリムシがいれば4日ぐらいで培養液が透明になってくる。さらに数日するとさらに透明度が増し、注意深く観察すると沢山の小さな生き物が動いているのが肉眼でも見えるようになる。スリッパムシの培養に成功したら、新しいカロリーメイト液に5ml程入れて再び培養して下さい。これを数回繰り返すとよい。