紙ひもはアサガオの蔓 巻きひげは電気でビリビリグルグル


 
アサガオの蔓はどのように、日本の何処で育てても左巻きだ。アサガオの正面から左手で支柱をクソ握りをしたとき親指が指す方向への曲がり方だ。屈触性と言うと教科書にある。支柱に触れた部分の蔓の成長が抑制されるか、反対側が促進されるのかで曲がるとある。反対方向へ無理矢理巻き付けておくとほどけてくる。成長を果たしたところが縮むとでも言うのだろうか。どのように説明したら良いのだろうか。地球が回転しているいるからだという人がいる。オーストラリアからやって来たALTにアサガオの巻き方は右巻きなのかって訊いてみたが、英語が話せない私には確かな答えは得られなかった。そもそもヘクソカズラは北半球にあっても右巻きなのだ。疑問が残るうちはその説明は違うかもしれない。植物は何処か不思議だ。切り花が死なないでやがて開花してくる。アサガオの蕾は切り取って水差しに挿しておけば明日には開花している。ついでにアサガオの蔓も切り取って挿しておけば支柱に左巻きに巻き付いてくる。カボチャの巻きひげも同じだ。屈触性だというのに、何かに触れなくても曲がらせることが出来る。巻きひげなら、先端をアルミホイルで包んでおけばグルグル巻きになる。先端は触れていると言う人がいるだろう。けれども、セロハンテープを貼り付けておいても効果はない。これでは納得できないという人がいるだろう。1.5ボルトから3ボルトぐらいの電気刺激を基部に与えておけば先端が触れていなくても、巻き始める。授業でやるのはなかなか困難だ。元気の良い蔓とか巻きひげを沢山計画的に用意するのはかなり難しい。まさか他人の畑へ忍び込んで巻きひげを取ってくるわけにはいかないだろう。昔のおおらかな時代なら笑い事ですむかもしれないが。中学校時代のことだった。空き家があってそこの庭には柿の木がある。だれもいないから、塀を登れば簡単に柿が食べられる。親切な友達が教えてくれた。あの角を右に曲がって、たんぼ道をまっすぐ行くと・・・・・。けれどもそこは我が家だった。私が生まれたその家だった。アサガオは遺伝的にはじめから左巻きにしかまかないのではないかと思っている。蔓の内部の構造がそうなっているのだと思う。ちなみに適当な紙ひもに水をしみ込ませると必ず左に旋回する。近くに支柱があればアサガオのように巻き付く。紙ひもは生き物じゃない。生徒達と議論すると面白いが、教科書のような答えを待っているだけでは話にならない。やってみないと分からないことも出てくるだろう。やってみないで議論するなら科学じゃないだろう。
巻きひげの巻き方ー先を止めてぐるぐる巻きにする
屈触性 本当にこれで良いのか
巻きひげ 触らなくとも曲がる
人工アサガオの蔓 捻れてできている紙紐
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サイエンスじゃらんーじゃらん
           本当は ジュクじゃが
アクワイアー・桜

-面白い実験でたしかめる生物の不思議-