名古屋港水族館でオワンクラゲを見てきました。
DNAに関係する実験はこのHPでは扱わないことに決めていましたが、ネタ切れになってきました。本年度も実施したので紹介しておきます。
 「組換えDNA実験指針」における教育目的組換えDNA実験の新設について(通知).平成14年3月1日から施行→これにより
高校現場でも可能になりました。 平成14年の10月頃に我々(サイエンスワールド 田村直明氏の指導のもと)が実施したのが全国で始めての高等学校での試みではなかったかと思います。
 Bio−Rad社のキットを使えば簡単にできます。しかもマニュアルにしたがって進めれば成功率の高い実験です。
 ヒートショックという不思議な方法でプラスミドDNAを大腸菌内に導入させるものです。
 DNAを大腸菌内へ人工的に送り込む方法は?生徒たちからアイデアが出ます。こんなヒートショックなどという方法を思いつくものは一人もいませんが。ただ長い間大腸菌と格闘していれば思いつくかもしれません。細胞膜が脂質とたんぱく質からできていることを考えれば不思議ではないかもしれません。バターはすこし暖めれば融けてきます。科学の進歩はそんなに難しいことではありません。やっぱり人間が考えることです。多くのアイデアは日常生活の経験の中にあります。散弾銃のようなピストルでDNAを打ち込もうとする人がいても問題はありません。有機溶媒を使って苦労するひともいたかもしれません。体験を大切にするのはアイデアの元になるからです。
 ホタライトという2液を混合すると光るという製品があります。このホタライトは遺伝子組換え技術を用いて作られました。大腸菌が作りました。同時に実験するといいかもしれません。食品会社が開発した製品ですですが、何が目的だったんでしょうか。ついでにどのように利用されているのでしょうか。
 高校生へのもっと大きな影響を持つ実験はPCR法、遺伝子の複製実験だろうと思います。ほとんど1日かかる実験でした。高校生では基礎知識がないからという意見があります。けれども、高校生には学ぶ時間がこれから沢山あります。理解することは難しいと言います。けれども、新鮮な感動を持つことができます。実験の結果が出る頃には真剣な眼差しになっています。
 私もいつかもっと簡単な方法で電気泳動の実験ができないか試してみたいと思っています。クモの巣網のたんぱく質を調べてみたいと思うからです。粘着性の糸の、糊を構成するたんぱく質。(OHPシートで集められます。)足場糸。サラグモのように粘性のないクモの巣はどうか。たんぱく質の違いからクモの進化が分かるかもしれません。
遺伝子組換え実験
ー光る大腸菌を作ろうー
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簡単なDNAの抽出