DNAの抽出  簡単 感歎 
戻る
 DNAの実験はこのHPでは取り上げないつもりでした。理由は簡単です。学生時代学んだことがすでに随分古くなってしまったからです。あれからたいして勉強しませんでした。私はすでに時代遅れになってしまいました。高等学校時代に化学の先生から当時先端であったDNAのセントラルドグマの話を聴きました。化学も生物もたいして好きだったわけではありませんが、この道草授業は今でも覚えています。でも、時代はDNAの時代であることは明らかです。で、時代の流れに負けてやってみました。この実験は東京大学名誉教授太田隆久先生が制作されたテキストに従って行いました。このテキストは10数年前作られ、教科書会社によって全国に配布されたものです。中性洗剤、食塩、冷エタノールを使う理由を考えるのも面倒でした。もやンもやがDNAと言われてもと思って、たいしたことはないだろうと思っていたのですが、若い人たちはかなり感激してくれます。人間でもできるかというのが若者のごく普通の質問でした。できるけれどもやれませんね。で、どうするか?人工的にDNAを増やせば良い。
ブロッコリの先端の花芽の部分をナイフかはさみで切り落とし、乳鉢でよくすり潰す。(冷凍して、おろし金でおろしたあと小型すり鉢ですった方が良いかもしれません。
DNA抽出液を作る。食塩約6gと中性洗剤を小さじ半分ほど入れて、水を加えて100mlにしてよく攪拌する。
DNA抽出液を10mlほど加えて緩やかに攪拌する。
茶こしで濾過する方が良いと思いますが、数枚のガーゼで漉してもかまいません。
等量の冷エタノール静かに注ぎ込む。5から10分待つ。
食塩を加える理由は?・・・塩析・・タンパク質は濃い塩で沈殿することがあります。濃い塩で形が変わってしまうからです。これでタンパク質と結合していたDNAがはずれてきます。しかもDNAは食塩水に良く溶けます・・タンパク質を壊せば良いのなら加熱しても良いかもしれません。
洗剤は何のため?・

浮き出てきた白い糸を割り箸などに巻きつけて取り、ろ紙に塗りつけて下さい。核の染色に使われる酢酸カーミンを霧吹きで吹き付けると糸に色が付きます。酢酸カーミンデ核が染色されるのは核のなかのこの物質が染色されるからです。・