クロマトグラフィー法タオルクロマトグラフィー、ペーパークロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー
2つのピークが接近するとショウルダーになります。篩では分けられません。別の工夫が必要になるでしょう。
タオルクロマトグラフィーお風呂でクロマトグラフィーの体験
お風呂にお湯をいっぱい入れてください。もりこぼれる寸前まで入れてください。少しお湯がもったいないかもしれませんが、1日限りです。白いタオルをしっかり絞ってください。入浴剤を湯に溶かして充分濃くしてください。タオルに入浴剤液を塗りつけて、右上図のように湯船に掛けておきましょう。(面白い実験でたしかめる生物の不思議:東京図書出版会)右の写真はその結果です。色素が分かれています。クロマトグラフィーの原理です。
溶液中に2種類以上の物質が溶けています。できるだけ簡単な方法でこの物質を分けてみましょう。ろ紙に混合液をつけて下から展開溶液を浸みあがらせます。@物質と展開溶媒の親和力の違い。A物質とこの場合はろ紙との吸着力の違い。@、Aによって物質の移動距離が違ってきます。これで溶け込んでいる2つ以上の物質をとりあえず分けることができます。けれどもこの方法では少ししか物質を分離できません。
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タオルクロマトグラフィーお風呂でクロマトグラフィーの体験
左の結果失敗例です。これではうまく物質が分かれていません。こういうのをテイリングを起こしているといいます。原因は何でしょう。@光合成色素の分離では水が混入している。A原因不明の物質(脂質やたんぱく質)が混入していてこれが物質を押し上げている。あるいは移動を妨げている。なかなか難しいのですがこれを避けるためには、最適な試料液を用意することが必要です。生物体から抽出する場合は目的の物質だけ抽出されるとは限りません。できるだけ余分なものが入らないようにする必要があります。これらの問題をクリアすると良い結果が得られます。
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一升升の中に茶色のマメが2種類混ざっています。小さいマメは大きいマメの成長不足のマメでしょうか。ひとつずつ重さをはかり重さの段階ごとにマメの数を求めました。その関係をグラフで表すと左のようになりました。ピークが2つ現れてくるはずです。グラフの大きいピークは大きいマメ(ササゲ豆)の小さいピークは小さい豆(小豆)のピークだと考えられます。これできっと2種類の豆が混ざっていることがたしかめられます。2つの豆を効率よく分けるにはどうしたらいいのでしょうか。簡単です。篩を使えば良いと思います。