葉の成長(最後ー葉脈を観察してみよう)
押し葉にして葉脈を観察してみましょう。葉の裏側から透かすようにして見ると良く分かります。1主脈に沿って先端部を切断すると内側に彎曲する
2主脈に沿って葉の基部から先端に向けて切断すると主脈を含まない側の成長が少なくなる。葉の前方の伸長によって引っ張られるように前方に移動する。
3 1,2の切断の影響は受けない。
葉脈の発達、伸長に注目しながら1,2,3の部分を観察してみましょう
1の部分の右(左へ彎曲している):葉脈が切断され葉脈の成長が小さくなっている。 1の部分の左(主脈を含む)葉脈がよく発達している。特に彎曲部での葉脈の伸長が著しい。
2の部分の葉脈の伸長は著しく小さくなり葉の伸長は見られず、1の部分の伸長に引っ張られる
葉の成長は葉脈の伸長によるように思われた。中央を虫に食われた葉では葉脈が外側へ伸長することによって穴が外側に広がっていく。葉脈の成長がホルモンによってコントロールされているのかいないのかは分からなかった。
トウモロコシやススキの葉の成長を調べてみましょう。これらの葉の葉脈は縦に発達しますが、横のつながりがほとんどありません。最初葉は縦に丸まって出てきます。その後この部分の成長はほとんどありません。仮に虫が円形に葉を食べたとしても穴が大きくなることはありませんでした。葉の中央に1cmごとに待ち針を刺したり、マジックで印をつけておいても、成長はほとんど見られませんでした。葉は大きく成長しますが、基部の部分が伸びてきました。葉脈の成長の違いではないでしょうか。
トウモロコシは先端は全く伸長しません。葉の基部へ伸長していきます。
キョウチクトウは等間隔に伸長していました。
食べるならトウモロコシの葉です。罪が大きくなることはありません。