チューリップの花は夜閉じて昼開きます。明るくなると光を感知して開き、暗くなると閉じるように思えます。けれども、開閉のコントロールは光ではなくて温度だと言われています。暖かくなると花びらの内側の成長が大きくなり外側が小さくなって開いてくるといわれています。これを傾熱性といいます。チューリップの花びらはこれを繰り返しながらたしかに大きく成長していくように見えます。開閉をするためには花びらの内外で成長の差がないとできないように思えますが、成長の差がなくても開閉は可能だと思いますが、どうでしょうか。
バイメタルというのを知っていますか。2種類の金属が貼り合わせてあります。温度によって膨張しますが、膨張率が違います。そのために金属の板が反ってきます。こういうものを使えば成長がなくても開閉させることができます。
天井の板は乾燥してくると反り返ってきます。板が成長したとかしなかったとか言うのはナンセンスだと思います。
花びらには裏と表があります。花の開閉には花びらの成長の違いだけではなく裏表の違いも重要ではないかと思います。
花かんざしの花びらの1枚です。ドライヤーや水で動く所は写真の赤丸の部分でした。同じような部分が冬知らずにもあります。けれども冬知らずなど他の花では同じ結果にはなりませんでした。
1 ハナカンザシの花は夜と昼で開閉を繰り返します。昼間開花したハナカンザシの花を木製の箱に乾燥剤(シリカゲル等)を入れて、水差しにさした花を箱に入れてみましょう。箱の中は暗くなりました。けれども花は閉じません。(写真左)開きっぱなしになってしまいます。右のハナカンザシは野外のものです。明け方の花です。花は昨日日没と共にゆっくり閉じてきたものです。他の開閉する花と違ってゆっくり閉じるので、閉じるのに朝方になってしまうことがあります。
2 ハナカンザシの花は日没後ゆっくり閉じていきます。AM.1時頃にはほぼ閉じています。この花を乾燥剤が入った木箱に入れておくと暗い所でも朝までに開いてきます。(右の赤丸) 乾燥剤を入れると本来閉じている時刻でも開いてきます。ただ写真のようにやや開きが悪いのが気になりますが。
左右とも朝7時頃のものです。
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3 閉じた蕾にドライヤーの温風をあてると花は開いてきます。
花かんざしの花の開閉
よく乾燥すると花びらは開いてきます。動画のように花びらの基部に水をつけると閉じてきます。左のアニメと右の動画は何回でも繰り返すことができます。
乾燥剤の入った木箱に入れると開閉運動はなくなって開きぱなっしになります。
花かんざしの花びら1枚を挟みドライヤーで温風をあててみました。花びらの基部の部分から反り返っていきました。水を補給すると戻ります。