生き物は刻々と変化する自分の姿勢をコントロールしないと飛行、泳遊、歩行ができない。なかでも体の上下を認識することは特に重要ではないでしょうか。ヒゲコメツキムシはひっくり返すと足をバタつかせて、胸部と腹部をはじかせて、跳ねてからだをもとに戻します。体がひっくり返っていることを認識しています。重力の方向を認識しているようにみえます。左のコメツキムシは重力の方向は確かに逆転しています。けれどもこのまま天井を下げて、足がつけば平気で歩いていくはずです。
ハエトリグモがハエを捕る瞬間を見てみましょう。壱合枡にアクリルの蓋をつけてハエトリグモとハエを入れて観察します。

ハエトリグモはハエに飛びついていきますが、よく見てみましょう。糸を出してぶら下がっています。いつ糸を出したのでしょうか。瞬間的に糸を接着することができるのでしょうか。糸はジョロウグモの糸と同じでしょうか。粘着性はきっとありませんね。顕微鏡で観察すれば簡単に分かるでしょう。
 ところでどんなものに飛びつくのでしょうか。・・・黒いものに飛び掛かる?振動するもの。音を出すもの。・・・?一体なんでしょうか
ヒゲコメツキムシの胸部を細い棒で押し付けると、ひっくり返っていないのにはじめます。棒の先に両面テープを張って、胸部に押し付けて吊り下げると、足をバタつかせてはじけます。体はひっくり返っているわけではありません。ひっくり返ると米をつくという思っていたけれども、そうでもないことがすぐ分かります。さらに下部の背中側に押し付けてつるすと足をバタつかせるけれどもはじけることができません。コメツキムシは体勢をどのように維持しているのでしょうか。重力検出する感覚器があるのでしょうか。
ハエトリグモはハエを捕る
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コメツキムシはいつ跳ねる