何で横に伸びるの 屈地性 重力屈性 扇風機が悪い


 
JAXAのHPを見たら、宇宙では植物はうまく育たないとあった。茎も根も勝手気ままな方向へ伸長するからだ。子供向けのクイズがあった。宇宙で植物を育てるにはどんな工夫をすれば良いでしょうかって。答えは一方向から光を照射すれば良いとあった。茎は光のほうへ育ち、根は反対方向へ育つ。納得がいかなかった。そんなことが出来るのはないかほんの僅かの植物だけだろうと思う。日本の教科書に従えば正解だろう。けれども私は納得できなかった。JAXAに宇宙で本当に確かめた結果なのかを訪ねた。それに対する明確な回答はなかったが、一般にこれで良いとの返事だった。地上で回転させたり、光を一方向から照射したりして数種類の植物で確かめてみたが、根は光屈性について明確な反応は示さなかった。大阪市立大学から電話があって稲の根は光で曲がると言ってきた。見せるから来いと言ってきた。行っていないが、私の結果が正しいとまだ思っている。宇宙で植物を育てるには回転するしかないと思っている。根は遠心力の方向へ伸びるだろう。重力に反応しない植物はないだろうと思う。光は好きな方から照射すればかまわないだろう。宇宙でやってみればすむことだから、これ以上実験を進める必要がない。こんな話を生徒達にすると、「頑張って下さい。」と言ってくれるが、これは私が言う言葉だと思う。私が若い人たちに言ってやれる言葉だ。何を頑張ったら良いのか分からない人は好きなこととかやれることに努力したら良い。10年20年後には私はいないかもしれないが、努力した結果が楽しみだ。
 昔、町に中山道広重美術館が新設された。生徒を引率して行くことになった。数回に分けて行った。こんな小さな美術館に学芸員がいる。自由に鑑賞させている間に私は学芸員と気ままな話をした。「なんでこんな田舎の小さな町へ来たんですか」若い女性学芸員は「やりたいことがやれる。」と言った。そうなんだ。くだらない質問をしてちょっと恥ずかしかったが、私は素直にそのまま生徒たちに話した。染め物とか、顔料とか、浮世絵とか、・・・そんなものにも興味を持って研究をしてほしいと思った。ある日、東京から大切なお客さんがやって来た。この美術館を紹介することにした。彼女は丁寧に浮世絵の世界を説明してくれたが、何より実に楽しそうに話してくれた。この女性学芸員をいつまでも応援しようと思ったが、今は何処にいるのかを知らない。やりたいことがまた、溢れているだろうって思う。
「アクワイヤー桜」 ここは科学実験塾です。 塾生を募集しています
根の屈光性は大抵の植物でないと思います 外へ出ます
もやしにパーマをかけよう 屈性等植物の芽生えの成長を調べる方法

サイエンスじゃらんーじゃらん
           本当は ジュクじゃが
アクワイアー・桜

-面白い実験でたしかめる生物の不思議-

かいわれ大根を扇風機で水平回転をしながら育てました。中心へ向かって伸長しました。

人工アサガオの蔓 捻れてできている紙紐

芽生えに一方向から光を当てて育てると、茎は光の方へ伸び、根は光と反対方向へ育つと言われています。この時、植物は土壌に固定されて伸びるものと私は当たり前のように思っていました。けれどもそうではありません。植物体は土壌中に浮かんだような状態で伸びていきます。植物体の何処かが動くと他の部分も動きます。こんなことがあると思って実験しないと植物体の真実にたどり着かないと思います。根が光に反応したように見えるかも知れませんが、必ずしもそうとは限りません。

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