私は知らなかった。ヨイトマケの唄を。TVに美輪明宏が出演している番組を見た。父ちゃんのためならエーンヤコラ、母ちゃんのためならエーンヤコラ。昔コメディアンが茶化すように歌っているのを聴いた気がする。学校でも馬鹿にして歌った。やりたくもない作業があれば、先生に聞こえるようにして皆で歌ったような気がする。ユウチュウブで聴いた。涙がでた。そんなに軽い言葉じゃなかった。いい加減に歌えるフレイズじゃなかった。放送禁止の唄だったらしい。土方という言葉あるためだったのだろうか。けれども、真実から目を逸らすなら、メディアの威信に係わると思う。10年も20年も真実から目を逸らしてきたのだろう。
昨年で私は学校教育から完全に撤退した。最後の1年は毎日のように怒った。「先生、そんなに怒ったら駄目だ。」って生徒から言われた。「いや、私は怒ってやらなあかんと思っている。憎んでいる訳じゃないから」って答えた。最後の試験の用紙に空白いっぱいに皆に手紙を書いた。試験が駄目でも素敵な生き方ができるだろうから、誰かのために自分ができることに一生懸命努力したらいい。そんなことを書いて別れた。紙漉の授業の手伝いを依頼されて学校へ行った。皆が手を振って迎入れてくれた。けれども、もう卒業式には出席しないつもりでいた。ヨイトマケの唄を聴いた。私が間違っていた。招待状がきたら、行こうと思う。
ついでだ。最近日本の企業は競争力を近隣の国に奪われて瀕死の状態にあるらしい。確かに心配だし、打開したい。けれども、慌てることはない。焦ることはない。今は静かに耐えるのが賢明だろう。けれども技術立国、科学立国の心を失わないようにすることだ。うわべだけ真似て、経済力だけをつけてきた国は新しい次の時代には適応できないだろう。石器作りは誰でも真似ることができるだろう。けれどもハヤブサは誰でも作れるものではない。今は静かに新しい技術を開発し温めておくことだ。中小企業の、町工場の開発力を若者の創造力を大切にして、支援を続けていくことだ。さらに付け加えれば、海外へ流出した日本の企業を日本へ戻すことだ。日本人を雇用しない企業は日本の会社じゃない。(日産は100%現地雇用で部品調達もほぼ現地らしい。それで成功しているらしい。けれどもこれなら日本の会社じゃない。早く国籍を変えたらいい。日本で生み出した技術とノウハウを使って会社が生き残れば良いだけなのだろう。経済を支配し、政治を支配しようとする地上には平和はないかもしれない)グローバル化と言って日本語を英語に変えようって言う動きが加速されてきたが、心配することはない。技術は、科学は全世界の共通語だ。テレビは日本語で作っても、英語で、中国語で、韓国語で作ってもテレビだろう。
関係はないがもうひとつ日本では今節電節電って言われている。1割、2割節電が出来ればすごいことだと思う。けれども、それでは電力会社の利益が減るだろう。再生可能エネルギーってどういう意味なのかよく分からないが、太陽光発電・・・で電力を新たに供給すれば、電力会社の利益が減るだろう。なんか変だけれども、とりあえず今は主流の電力料金が上がるのだろう。節電すればするほど高くなる。どこかの評価格が下がれば、何処かが上がる税金のようなものだ。そうすると太陽光発電を持たない家庭の負担はより大きくなるだろう。もしすべての家庭で太陽光発電をしなければならないようにするなら、電力会社の経営は成り立たなくなるだろう。そういう時代が来てもかまわないが、それまでどうするか。節電量の進行と太陽光発電の普及による既存電気料金値上げについて知りたい。さて、さらに最近は大変なことになってきた。老人でもっていた田圃や畑はその引退とともに太陽光発電所に変わってきた。大変な面積になりつつある。TPPとかで如何に日本の農業を守るか、発展させるのかで議論を交わしている一方で農地は、山地は発電所に変わりつつある。それが日本の農業を守ることになるのだろうか。手遅れになる前に対策をたてたほうが良いと思います。
植物に一方向から光を当てながら育てると、光の方へ伸びていく。誰でも知っている。植物の芽生えを横にして育てると立ち上がって上へ伸びていく。みんな知っている。こんな実験はやっても面白くないだろう。しかし、根の育ち方は知らないだろう。見えない部分は問題にしない。そういう生き方は気楽で良いかもしれない。しかし、見える部分を支えている根に申し訳ないだろう。少し時間が余ってやる実験が思い当たらなかった。学校のように決められた時間の中では思い通りの実験は難しい。簡単にできるもので良い。
音楽用CDのケースが一番良いが今は売られていない。普通のCDのケースで良い。脱脂綿を敷いて、結果を記録できるように、薄めた墨汁をしみ込ませる。別に芽生えさせた1cm程の苗を中央に数本並べてふたをして苗を固定する。コピーをするならコピー機が汚れるから、OHPシートでも敷いて雑巾を被せてコピーをすればいい。黒い画用紙で差し入れ式の箱を作りケースを滑り込ませる。これで一方向だけから光を当てることが出来る。本立てのようなもので立てておけば結果がでる。実験が長時間に渡るのであればケースの端を水につけて水分の補給をすればよい。刺激が光なら屈光性と言うが、最近は光屈性と言うらしい。何じゃらホイホイだ。難しいことは言わんでも良い。光で曲がると言えばそれだけのことだ。さて、植物は光で曲がって育つことを確かめるつもりだった。けれども生徒は勝手にやり出した。先生の目を盗んで横にしたり、倒立させたりする。それで良い。たいして面白くないだろうと思っていたが、結構、面白かったと言ってくれた。重力の影響を調べたいなら板で挟んで扇風機でゆっくり回転させながら育てればいい。けれどもこの時はちょっとだけ注意が必要だ。回転の初めに墨汁が飛び散る。これもまた楽しいかもしれない。ついでに真っ暗にして毎日90度回転して育てると上のようにパーマをかけることが出来る。
ふ〜む。すぐ終わるつもりだったが長くなった。入塾者を待って一年以上経った。誰も門を叩くものがいないからまだ続いている。このままいけば、「暇な時にやるー面白い実験でたしかめる生物の不思議」という最後の本にしようか。それなら200ページぐらいにしないといけない。もうしばらくこれでいこう。
なんで傾いちゃうの これではビルが建たない なんで動いちゃうの
サイエンスじゃらんーじゃらん
本当は ジュクじゃがアクワイアー・桜
錯視。生物でも物理でも化学地学でもない。とりあえず、自然科学では今のところ扱わない。立命館大学の北岡先生のHPで蛇の回転と題する錯視絵にであった。授業に使わせてもらうことにした。生物の教科書にも一筆でも触れてあっても良いのではないかと言ったお話を頂いた。蛇の回転塗り絵。それにしても大変な塗り絵だ。10時間程かかりそうだ。やってみたいと言う者が多かったので大変だとは思ったがやることにした。絵の具で塗るのは不可能だ。色鉛筆なんかどうかと思ったが無駄な抵抗だった。クレヨンなら授業でも使えると思ったがもっと無理だった。100円ショップで水性ペンを購入してきた。これでだめなら諦めるしかないだろう。1枚目は失敗した。苦労したのに。画用紙にペンで●を描いて白黒で撮影してペンの組み合わせを決めた。B4の4分の1ぐらい塗ると回転が始まる。そうすると面白くなった。やりたくないって言ってた生徒がやってきた。「僕もやっても良いですか」もちろんOKだ。出来上がった作品をお父さんが飾っているってった者がいる。やってるとはまると言った。充実感が持てると言った。けれどもそれにしても大変な塗り絵だ。コンピューターを使って回転して見える錯視絵作りをやってみた。プリントアウト出来るとよかったが、最近の日本の貧乏学校では印刷してやれなかった。これは小学生や中学生では無理だろう。もっと簡単な錯視塗り絵を作ってみた。青か赤の列の空白の部分を黒く塗りつぶすと傾いて見えるようになる。どうしてこんなことが起こるのか分からない。脳が誤って理解するのか。網膜上に映る像の問題なのか。私は目の自動焦点あわせか手ぶれ防止機構かのどちらかだろうと思うが証拠をつかめないでいる。(網膜上の視細胞の不均一な分布が錯視の最初の始まりだと思っています)・・