浸透圧 当たり前 浸透圧モデル実験 我ながらすぐれものだと思っている


 
随分昔のことだったが、ホームセンターで枕用の発泡スチロールの粒を見つけた。浸透圧説明用のモデルを作ろうと思った。溶媒としての小さな粒と溶質として大き粒がいる。粒は一種類しかなかった。仕方がないので四個を接着して代用することにした。瞬間接着剤が良かったが、発泡スチロールは発泡スチロール用接着剤でないと駄目だということを始めて知った。百円ショップで容器と魚焼き網を買ってきた。網で仕切りを入れて一方に水として小さなスチロールだけを入れ、片方に水と溶質として大きな粒を入れる。ドライヤーの強風を吹き込むとスチロール粒が激しくかき混ざる。小さなつぶしか網を通れないから、必ず大きいスチロールがある方が高くなって終わる。なかなか見事な出来だった。けれども実験室はちょっと大変なことになった。大量に余ったスチロール球が風に吹かれて室内を飛び回った。やっとの思いで段ボールに片づけておくと生徒がやって来て気持ちが良い、楽しいと言ってかき回して行く。怒っては教育にならない。再びスチロールが飛び交うのだ。さて、どちらが高くなるかは近くで見れば分かる。大きな粒がある方に決まっている。当たり前だ。右手にドライヤーを持って左手で念力を送る。実に不思議に見える。念力でなんか出来るわけがないだろう。タネがあるに決まっている。そう言うと、風の吹き込み方だろうと言いながら、貸してみろって言ってくる。長めの延長コードを用意しておくと良い。二列ぐらい回ると誰かが「あたりまえじゃん。先生はずるい」って言いだすものが出てくる。他の先生から特許を取ったら良いと言われた。浸透圧はこれで完璧だ。化学の先生がこれは本当とはちょっと違うのではないかと言ったが、そんなことはない。粒と網をもっと小さくするだけのことだろう。浸透圧とはって何回黒板に書いてもすぐ忘れる。単なる言葉にすぎないから。水はどちらへ動くのだったけ。そんなことを言ってるうちは暗記人間の仲間だろう。すぐ忘れる。どうせ忘れるからって思うなら、勉強なんてやる気にならないだろう。この現象は小さい物しか通さない網で仕切られていることが重要です。この網がなければ高さに差ができることはないことはすぐわかります。
 ナメクジに塩をかけたらどうなるだろう。思い出せばすぐ分かる。ナメクジに砂糖をかけたらどうなるだろう。やってみた人はいないだろうが、最後はやや溶けた砂糖を背負って嬉しそうに何処かへ消えていく。これは一体どうしてだろう。
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裸の細胞はやや高張液で

浸透現象は分子の拡散で説明するのが一般的です。本当にそれだけで良いのかはちょっと疑問が残ります。大きな分子(溶質が半透膜にぶつかって跳ね返る時他方の水分子をも引き連れて行くらしい。拡散と引き込みがどの程度の割合で浸透圧に係わっているのかはっきりしません。

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