注射器カラムクロマト 入浴剤編


 
シロアリの道しるべフェロモンの実験にペーパークロマトグラフィー法を使う予定だ。クロマトグラフィー法の原理を説明しておきたかった。光合成色素のような水に溶けない色素を使うと結構面倒だ。説明のためなら簡単なものが良い。水性ペンを沢山用意した。濾紙に線を描いて端を水につけて滲み上がらせるだけだ。やってごらん。たいてい黄色とかピンクとかのきれいな色を選ぶ。濃い紫とか焦げ茶とか汚い色のペンをやってごらん。きれいな色が集まって出来ていることがわかる。幾つかのペンを試して、みせにやってくる。二色のペンで書いてみたと言うものも出てくる。で、どうしてこんなことになるか訊いてみる。答えられるものはいない。けれども水に良く溶ける物とやや溶けにくい物が混ざっているとする。どちらが上に来るのでしょうか。実に簡単な原理だね。でももう一つ重要な要素がある。訊いても多分答えられないだろう。けれども濾紙の間をくぐり抜けて移動するよねって言うと思いつくアイデアが出る。同じことを油性ペンを使ったらどうなんだろう。色素が水には溶けないのなら、答えは簡単だ。やってみたらいいだろう。油性ペンならどうしたら良いか後でやるね。そうすると楽しみに待ってくれる。
 ペーパークロマトグラフィー法はどんな物質が混ざっているかを調べるには大変すぐれた方法だ。けれども混ざっている物質を抽出して集めるのは困難だ。管に何かをたとえばチョークの粉のようなものを詰めて、適当な液体を流してやれば、混ざっている物質が分かれて出てくるだろう。5mlのポリの注射筒を使った。消しゴム片を針にさせば、液体の流出は止まる。消しゴム片を取れば液体はゆっくり流れるが、針を取れば流れはもっと速くなる。入浴剤を使った。下に試験管を受ければ、色素を分けて得ることが出来る。面白かったらしく、時間ぎりぎりまで流出する色素を試験管に集めて、きれいだったと言ってくれた。虹の実験の次にやったら、こちらの方が面白かったらしい。光の吸収は分かりにくかったのだろう。
タオルクロマトグラフィー
カラムクロマトグラフィー法 入浴剤
水性ペン色素の分離 ペーパークロマトグラフィー
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