フタモンアシナガバチの帰巣行動(1)
このテーマについては「面白い実験でたしかめる生物の不思議―アップデイト―」にて報告します。ここでは概要のみ記載いたします。フタモンアシナガバチは刺しますが、あまり攻撃的ではありません。油断をすると、刺されることもありますがアレルギー体質でなければ死に至ることは普通はないと思います。このような理由でこのハチの行動を調べることにしました。
@ フタモンアシナガバチは厳密なコロニー認識の力を持つか。アリのコロニーと違いはあるか。
A 巣を出るハチは帰る場所を確認して出発しているように思えるが、これは正しいか。
B アリと同じように女王蜂がいるとして、その役割は産卵の他に何かあるか。アリではコロニーのメンバー   に炭化水素で名まえ付けをしているらしい。ハチはどうか。
C ハチの巣を取る時は夜おこなうことがおおい。これは夜は攻撃に出てこないからである。このハチは夜は  飛行ができないが、その理由はなにか。
D このハチは朝8時か9時頃から活動を開始する。朝明るくなると活動を始めると言っていいのか。暗くて
  も、時間がくれば活動をすることはないか。
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 左の写真は昨年までに分かったことのひとつです。矢印の緑の個体は隣のコロニーから迷い込んだ個体です。普通は隣から迷い込む個体があると攻撃をします。けれどもいつの間にか入り込んでちゃっかり働いている個体がいます。今年の2つの巣は迷い込んできても全く攻撃しません。親戚じゃないのかなと思わせるような2つのコロニーです。巣箱を近くに置きすぎたのかもしれません。巣材を持っていれば自由に入れるのかもしれません。この点でアリのコロニーとは随分違います。ついでにこのハチの巣はほぼ1升枡の中にあります。セロテープ、瞬間接着剤、左の緑の待ち針で固定してあります。
この実験を進めるに当たってやっておきたいことが2つあります。

@ ハチの巣のゲットの仕方を確立する。ヒントはこのハチの防衛範囲はせいぜい半径2mぐらいである。この範囲内に入らなければ刺されることはありません。巣がなくなるとその巣のあたりを探しますが、多分攻撃にでてきたとき以外は直接刺すことはないと思います。言いかえると落ちた巣は拾っても大丈夫です。
A コロニーのメンバーをペンキで名付けたい。いろいろ試してみましたが、簡単です。ヒントはこのハチは原則として夜間は飛行ができません。巣から飛び出てきた瞬間は刺しに出てきています。この時のハチは危険です。けれども飛行ができません。巣から落ちるだけです。

アップデイト版に記載します。 
左上にあった巣を右下に移動すると外へ出たハチは何処へ帰ってくるでしょうか。
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