ここは地域の底辺高校だ。分かりますかって質問する。するとそんなことが分かるならここにいませんと答えてくる。馬鹿野郎って思う。それじゃあ私はあまりにも悲しすぎる。授業なんかやるもんかって思っても許されるだろう。この学校でユキノシタの裏面表皮細胞を使って原形質分離の実験をした。観察して気がついたことをなんでも言ってみて下さい。同じ視野の中に原形質分離を起こしているものと起こしていないものが両方あります。原形質分離している細胞は色が濃くなっています。・・・鋭い観察力だった。どうしてだろう。説明してみよう。再び浸透圧説明機を見せてやればすぐに分かる。。原形質分離を起こしているものの割合はどれぐらい。・・・。考えて実験すると面白いって言ってくれた。

走流性 魚に聞け
 魚の走流性の実験をやった。周囲の景色が見えないようになるとどうなるのだろうか。私は部屋をすこし暗くして水槽の周囲を黒い画用紙でくるんでやればいいと思って準備をしていた。たまたま近くに大きなボックスがあった。誰かがこの箱の中で実験すれば良いと言った。どこから観察するかの問題はあるが、その通りだ。実験は2手に別れてやった。これを教科書では走流性と言う。なんと呼んでもかまわないが流れを認識する感覚器は何処なんだろう。側線らしいが本当だろうか。背景を上下に動かすと魚は上下に浮き沈みをする。最後に見せると感激する。どうしてこの生徒達は何かを始める前に、私たちは駄目なんですって言うんだろう。ミツバチは風に吹かれれば風に逆らって飛ぶだろう。急流に流されないようするなら人間だって流れに逆らった方を向くだろう。

見事 シロアリのフェロモン
 シロアリのフェロモンの実験をやった。フェロモンでもハロモンでもバカモンでも何でもかまわない。言葉は一言で皆に分かるようにするためのものにすぎない。シロアリがこういう生き方をしていることが分かってくれれば良い。黒いボールペンで線を引くと線に沿ってついて歩いてくる。どうしてだろう。色?ペンの化学物質?・・・。誰かがペンで書いたとき紙に凹みが出来るから、その凹みに沿って歩くだろうって言った。私はそんなことは思いつかなかった。なるほどと思った。それじゃあこの考えが間違っていることを示す実験を考えて下さい。もうやりました。どうしたのか訊いた。インクが出ない壊れたペンで書いてみました。鉛筆で書いても効果がなければあたりまえだけれど、鋭い答えだった。じゃあインクから有効成分を取りだしてみますよ。色なんかないことがはっきりしますよ。ちゃんとやろうとすると4時間とか6時間とかかかるけれども、何ら問題はないと思っている。必ず普通の黒い行列を作る蟻でも同じかって質問がある。ちゃんと実験すれば、当然の質問です。けれども、ここから先は私も実験をしたことがない。けれどももうポケモンなのかバケモンなのか、フェロモンの抽出は出来るだろう。黒沢明の「真夏のラプソニー」という映画を見れば良いだろう。人工的に作った蟻の行列がみえるだろう。シロアリフェロモンの実験
 
神のようで神じゃない カワセミ
 私は面白実験をしようなどとは思っていない。水中で生活する魚は見上げて空中を見ると見ることが出来ない所がある。カワセミは神のような鳥だ。魚から見えない方向から突撃するらしい。カワセミが魚を捕るところを見たことはないが、生物の超能力に思える。けれども私はそんなことはないと思っている。その方向から見ていると魚が無防備でいるだけだろう。鳥は魚が油断するそのチャンスを見逃さないで水面に突撃をする。その姿を見ていると鳥は48.6度という角度を知っているように見えるのだろう。そんなに難しいわけじゃない。ちゃんと考えれば答えが出るだろう。そんなことを示したい。生徒達に頑張れって言ってきたけれど、それは一緒に頑張ろうって言う意味だ。不思議に思うことを自分で考えてやれば何でも面白くなるだろう。
 

 集気瓶に臭素と窒素を入れて右図のようにガラス板を境にして被せる。ガラス板をとるとやがてどちらも茶色のガスが充満する。拡散と言うらしい。けれども若者に何が起こっているのか訊いたらいい。茶色の気体が上へ広がっていくように見えるだろう。けれども重要なことを忘れている。透明な瓶にも見えない分子が詰まっている。ひょっとすると無色の気体のほうが重いから下がってくると言うかもしれない。褐色の気体が浮かんで行くと言うかもしれない。でもそうなら結果は茶色の気体が上に集まって入れ替わるはずだ。そうすると試してみたくなることが幾つか出来てくると思う。拡散と言ってしまえば完璧にそれで終わりだ。ひっくり返すとか横にするとかそんなアイデアもでるだろう。

教室に1mの虹を作って遊ぶ
 直視分光器を使って50から60p幅の虹を作る。光路の途中に赤色のセロハンを入れると虹はどのように変わるのでしょうか。全体が赤っぽくなる。赤いところは赤のままで、青いところは紫になる。なるほどと思った。たしかに青いセロハンと黄色のセロハンを重ねると緑に見える。赤と青の絵の具を混ぜると紫に見える。なるほどと思うが、何処が間違っているのだろう。光路の途中に赤いセロハンを入れると虹は赤色だけになる。青や緑の光は消えてしまう。あったものがなくなるはずはない。何処へ消えたのだろうか。黒い紙と白い紙に光を当てると黒い方が早く熱くなる。熱で色が変わる液晶シートの上に黒と白の紙を置いて光を当てれば簡単確かめることができる。初めの虹からスリットを使って、赤と緑の光を取りだして凸レンズで混ぜると黄色に見える。生徒は勝手にやり出して赤と青のセロハンを重ねてフィルターにすると虹が消えてしまうことを容易に発見するだろう。光合成色素を抽出してこの液を光路の途中に入れると虹はどう変わるのでしょうか。液は緑色をしているが、虹が緑色になるわけではありません。青と赤の光が消えてそこが黒くなります。スクリーンは白ですが、光がないところは黒く見えます。この欠けた虹を凸レンズで集めると当たり前ですが再び緑に見える。ちゃんと分かってくれたかどうか分かりませんが、そこそこ楽しんでくれた。この後で水性ペンのペーパークロマトグラフィーと入浴剤のカラムクロマトグラフィーをやるとこの方が楽しいと言った。きっと虹は理解しぬくかったのだろう。
  
 ペットボトル浮沈子を作り、左手にペットボトルを握りしめて、加える圧力をうまく調節する。僅かな左手の動きは見えないだろう。右手で浮かぶように念力を送る。沈んでいくようにパワーを送る。浮沈子は念ずるように浮き沈みする。子供達に渡すと同じように念力を送る。一体科学を何年学んできたのだろう。念力でなんか物が動かせるはずはない。そう言ってやるとやっと呪縛から解き放たれる。はじめて自分で考えられるようになる。

若い時に犯した青虫の罪はだんだん大きくなる
  5円玉を加熱すると膨張して僅かに大きくなる。この時5円玉の穴の大きさはどうなるのだろうか。やってみれば分かるだろうが、考えてみてもそれほど難しくない。若い芽ばえたばかりの小さな葉に穴あけパンチで穴を開けておく。葉
が大きく成長した時この穴はどうなるでしょうか。5円玉と同じだ。葉が大きくなれば穴も大きくなる。やってみれば当たり前だと分かる。穴の成長は葉の先端、中央、基部で違うことがある。場所によって少し生長量に違いがあることを示している。そんな話をすると自分でもやってみたいと言うだろう。若者がそう言うのであれば、心配はないと思う。加熱すると収縮する樹脂がある。ホームセンターに物干し竿の補修用のチューブを売っている。切って穴あけパンチで穴を開ける。加熱して収縮させると穴はどうなるのでしょうか。不思議なことにこれは簡単に分かる。全体が小さく縮んでいくのに穴が相対的にでも大きくなっていけば最後は穴になってしまうだろう。そんなことが起こると考える者はいないだろう。

 
 ちょっと長くなりすぎた。ここらで終わった方が良いかもしれない。これで塾生が集まるとも思えないが、やりたようにやってきたから、しばらく好きにしよう。
何で横に伸びるの 屈地性 重力屈性 扇風機が悪い
 JAXAのHPを見たら、宇宙では植物はうまく育たないとあった。茎も根も勝手気ままな方向へ伸長するからだ。子供向けのクイズがあった。宇宙で植物を育てるにはどんな工夫をすれば良いでしょうかって。答えは一方向から光を照射すれば良いとあった。茎は光のほうへ育ち、根は反対方向へ育つ。納得がいかなかった。そんなことが出来るのはないかほんの僅かの植物だけだろうと思う。日本の教科書に従えば正解だろう。けれども私は納得できなかった。JAXAに宇宙で本当に確かめた結果なのかを訪ねた。それに対する明確な回答はなかったが、一般にこれで良いとの返事だった。地上で回転させたり、光を一方向から照射したりして数種類の植物で確かめてみたが、根は光屈性について明確な反応は示さなかった。大阪市立大学から電話があって稲の根は光で曲がると言ってきた。見せるから来いと言ってきた。行っていないが、私の結果が正しいとまだ思っている。宇宙で植物を育てるには回転するしかなと思っている。光は好きな方から照射すればかまわないだろう。宇宙でやってみればすむことだから、これ以上実験を進める必要がない。こんな話を生徒達にすると、「頑張って下さい。」と言ってくれるが、
これは私が言う言葉だと思う。私が若い人たちに言ってやれる言葉だ。何を頑張ったら良いのか分からない人は好きなこととかやれることに努力したら良い。10年20年後には私はいないかもしれないが、努力した結果が楽しみだ。

紙ひもはアサガオの蔓 巻きひげは電気でビリビリグルグル
 アサガオの蔓はどのように、日本の何処で育てても左巻きだ。アサガオの正面から左手で支柱をクソ握りをしたとき親指が指す方向への曲がり方だ。屈触性と言うと教科書にある。支柱に触れた部分の蔓の成長が抑制されるか、反対側が促進されるのかで曲がるとある。反対方向へ無理矢理巻き付けておくとほどけてくる。成長を果たしたところが縮むとでも言うのだろうか。どのように説明したら良いのだろうか。地球が回転しているいるからだという人がいる。オーストラリアからやって来たALTにアサガオの巻き方は右巻きなのかって訊いてみたが、英語が話せない私には確かな答えは得られなかった。そもそもヘクソカズラは北半球にあっても右巻きなのだ。疑問が残るうちはその説明は違うかもしれない。植物は何処か不思議だ。切り花が死なないでやがて開花してくる。アサガオの蕾は切り取って水差しに挿しておけば明日には開花している。ついでにアサガオの蔓も切り取って挿しておけば支柱に左巻きに巻き付いてくる。カボチャの巻きひげも同じだ。屈触性だというのに、何かに触れなくても曲がらせることが出来る。巻きひげなら、先端をアルミホイルで包んでおけばグルグル巻きになる。先端は触れていると言う人がいるだろう。けれども、セロハンテープを貼り付けておいても効果はない。これでは納得できないという人がいるだろう。1.5ボルトから3ボルトぐらいの電気刺激を基部に与えておけば先端が触れていなくても、巻き始める。授業でやるのはなかなか困難だ。元気の良い蔓とか巻きひげを沢山計画的に用意するのはかなり難しい。まさか他人の畑へ忍び込んで巻きひげを取ってくるわけにはいかないだろう。昔のおおらかな時代なら笑い事ですむかもしれないが。中学校時代のことだった。空き家があってそこの庭には柿の木がある。だれもいないから、塀を登れば簡単に柿が食べられる。親切な友達が教えてくれた。あの角を右に曲がって、たんぼ道をまっすぐ行くと・・・・・。けれどもそこは我が家だった。私が生まれたその家だった。アサガオは遺伝的にはじめから左巻きにしかまかないのではないかと思っている。蔓の内部の構造がそうなっているのだと思う。ちなみに適当な紙ひもに水をしみ込ませると必ず左に旋回する。近くに支柱があればアサガオのように巻き付く。紙ひもは生き物じゃない。生徒達と議論すると面白いが、教科書のような答えを待っているだけでは話にならない。やってみないと分からないことも
出てくるだろう。やってみないで議論するなら科学じゃないだろう。


ヒマワリは暗闇でも回る
 ひまわりは太陽の方角に頭を垂れている。頭は花のことじゃない。茎のてっぺんのことだ。発芽して数pに成長した日から開花する日まで毎日太陽に向かってお辞儀をして動くのだ。朝ひまわりは東を向いて曲がっている。お昼はその天辺の十字に広がった葉を南に向けて曲がっている。夕方概ね西を向いて一日が終わる。(?一日はまだ終わりではない。)太陽の反対側は日陰になってよく成長する。太陽側の茎は成長が遅くなる。ひまわりが太陽の方向を向く説明だ。けれども明日の朝東を向いて再び一日が始まる。昨日の夕方西を見ていたはずだ。光のない夜の間に何が起こったんだろう。真夜中12時頃観察すれば良いだけのことだ。ひまわりは天空を見つめている。光のないところで茎の屈曲が起こる。日向とか日陰とかそんなものはない。上の写真の葉の青く染まる部分だけ切り取って暗いところに置いておくと太陽なんかなくても曲がる。ひまわりは誰に向かってお辞儀をしているのだろう。太陽は見えない。これもまた生徒実験で実施するのは困難だ。実験方法は簡単だからその気になればやれないこともないがひまわりをうまく育てられるかが重要だ思う。ひまわりの維管束は茎から葉まで平行に走っているように思われるが、そうするとアサガオや巻きひげではどうなんだろうって疑問が沸いてくる。同じ方法で、フジの蔓
では緩やかな螺旋を描いていることを確かめることが出来るだろう。

随分長くなった。そろそろと思うが、塾生が集まらないからひまだ。このまま続けよう。

 
 和紙漉きを授業で実施した。20名程度のクラスで一斉に漉く。和紙に出会ってから20年もの時間が経っていた。若者が和紙について完璧に誤って理解している。小学校で牛乳パックから紙を作る時デンプン糊を使うからだ。繊維を接着するのに糊が必要だと思っている。糊なんか使えば紙の大量生産は不可能になるだろう。トヨタは困難な新部品を紙漉にヒントを得て開発した。正しい原理を知らないと出来ないことだ。結局はミキサーを使うことになるが、セルロース繊維を木槌で叩くことから始めた。これが結構面白いらしい。
国語の俳句*短歌の授業とタイアップして実施した。私は紙の科学について20分程度話をした。ついでに血液凝固の仕組みを簡単に話して、衣服についたら布繊維に血液の繊維が縫い込められることを説明した。だから洗っても血液は簡単には取れないことも話した。そうすると新しい疑問や興味が沸くだろう。空気に触れると糸が出来る。私はクモの糸も空気で糸になるのではないかと思っている。そういう物質を多量に作ったら何かの役に立つのかどうかを私は知らない。漉いた紙に自分の俳句や短歌を書いて完成だ。何度やっても面白いらしい。自分で納得できる良いものを作ろうと思えるからだろう。「昔の人の知恵を知ることが出来、自分で紙をつくったということに紙の大事さを一から教えてくれると思った。自分でつくった紙に文字を書くということさえもったいないと感じた。私は紙に対してここまでいろいろと感じられるとは思わなかった。私たちでさえももったいないから大事に使いたいと思っている和紙は、昔の人が紙を大切にできていた理由がわかった。それは自分で一生懸命作った紙だから。それに字を書くことによって、世界に一つだけの紙ができることに感動した。」


朝開いて夜閉じる人工フラワー

 タンポポの花は皆知っていることだと思う。私が住んでいる町では少し前までまだ沢山の日本のタンポポがあった。今はきっとすべてがセイヨウタンポポだと思う。好きじゃなかったが区画整理というのがあった。その前はザリガニはもちろん、シジミもいた。多分ヒメボタルだと思うが、糸のような光を放って飛び交っていた。そう言う町が私の故郷だ。ザリガニも、ホタルも、シジミもすべてが消えた。タニシを捕ってくると母親は風呂場で泥抜きをした後食べさしてくれた。里山が日本の誇りだったのは言葉だけだったのだ。格好良い言葉で飾っただけだったのだろう。すんだことだ。自然はもとへ戻ることはないだろう。だからところで、タンポポだ。夜のタンポポの花を見たことがありますか。何人かが花は閉じていますって言った。誰かに聞いたのか自分で観察したのは分からなかったが、私は最近まで気にもしなかったことだ。朝というか9時頃には開いているわけだから、どうやって開いたり閉じたりするのだろうか。チューリップの花も成長しながら同じように開いたり閉じたりする。花びらの内側表面の成長が大きく、外側表面の成長が小さいので開いてくると教科書に書いてある。傾性と言うがそれで何かが分かった訳じゃない。なんかすっきりしない。納得できない。面倒だから障子紙とセロハンテープで開閉を繰り返す人工フラワーを作ってみた。成長なんかしないけれど朝開いて夕方閉じる。花びらには裏と表がある。人工フラワーの花びらにも裏表がある。ギコンバッタン。裏表のある紙は湿度によって反り、湾曲度が違う。重心の位置が変わるとギコンバッタンと運動をする。ハンガリーのサイトで見つけたシーソー。自分でも作ってみたが、最後は面倒になった、水分の補給装置は濡れ雑巾で代用した。格好が悪いからまだ生徒に作らせたことはないが、結構面白い。写真の後ろにあるのは開閉する人工フラワーだ。最初に作ったのは一日で一回開閉する。見ていて面白くない。待ちきれない。数分で一回開閉する人工フラワーを作ってみたかった。何処かの国から最初の人工フラワーの作り方の問い合わせがあった。新しい作品について頑張って下さいって激励してもらったがまだ完成していない。多分そんなに難しことじゃないだろうと思っている。最初の試作品ならその気になれば3日あれば出来るだろう。多分失敗するだろうから、それからどうするか。それを考えると元気が出ない。でも、若い人はそれじゃあ駄目だ。


トンボは背泳飛行、クマバチは背面スケーティング、アシナガバチは夜なら落ちるしかない
 トンボの背中に麦のストロー(接着剤でつきやすい)が良いだろうと思うが、瞬間接着剤で接着し糸を通して直線上にしか飛べないようにする。下から光を照射するとそこでトンボはひっくり返って飛ぶ。所さんの目がテンというTVを見て、そんな話をしたら生徒がやってみたいと言ってきた。掃除の時間なんかもうどうでも良かった。トンボは上手く飛行できるようにというか、空中で上下を認識するのに光の方向を基準にしている。光に背中を向けて飛ぶ。多分背光性と言うと思うが、インターネット上ではこの言葉を違う意味で使っているので、私が違っているかもしれないが、どうでも良い。私は上下を認識しないと飛べないと思っていたが、最近はそうでもないと思っている。見てのとおり光が下から来るとひっくり返って飛んでいるけれども、飛んでいるからだ。アシナガバチの巣の下に大きな鏡を置いてさらに巣から太陽が見えないようにして物干し竿で叩いてやると、ハチが怒って攻撃に出てくる。けれどもハチは鏡に向かって下へ飛び出してくる。こんなハチは全く怖くない。鏡に激突して体勢を整えて再び飛んでいく。激怒して攻撃に出てきたはずなのにこの時ハチは何で出てきたのかその目的を忘れてしまったように見える。帰りも間違って床へ行くものいる。太陽を見た瞬間に何かのスィッチが入るようにみえる。この時ハチは上下逆に飛行していると思う。アシナガバチは下へ飛ぶ脚が上にあるから、鏡に後頭部から激突するしかないだろう。しかし私のビデオカメラではスロー再生にしても不鮮明で確認できなかった。光の方向で体の姿勢を決めている生き物はトンボだけじゃない。ブラインシュリンプやホウネンエビ、トンボのヤゴもそうだ。メダカもそうだと言う実験がある。けれどもメダカはトンボのような訳にはいかない。下から光を照射してもひっくり返って泳ぐことはない。メダカはトンボなどと違って重力を認識する目以外の器官があると思う。適当な試験管に水を入れてグッピーを逆さにして入れる。試験管を少し傾けて、光を当てると、暴れて光に背中を向ける。トンボの行動と同じじゃないかと思うけれど、そうじゃない。メダカやグッピーは光の方向へ体を向けようとしているだけだと思う。頭を明るい方へ向けようとすると背中が光の方を向くとになる。ついでに試験管内で逆さになったグッピーは泳がないと自然に底へ沈んで行ってしまう。けれども泳ぐとどんどん底へ行ってしまう。魚には地獄のような環境だろう。しかし、魚はたいしたものだ。昆虫などと違ってバックすることが出来る。人間は後戻り出来るかできないかを私は知らない。あまり長時間この環境にしておくとグッピーは死んでしまう。試験管の下を黒い紙で覆っておく。沈んでいくと頭から暗くなってくる。グッピーは大騒動だ。体の向きを変えることが出来ないから。泳げばもっと暗くなる。バックするしかない。なんかグッピーに「ごめんね」っ言わないといけないよう気がしてくるだろう。
 中型程度の水槽にクマバチを入れて蓋をする。透明の面を下にしてその下方から光を当てる。水槽面を歩くときはクマバチは全く普通に歩いている。ところが、飛行しようとすると体がひっくり返って上下逆転をする。クマバチは水槽の底で背中を下にしてスケーティングをすることになる。ガラス面を滑って行くことになるが羽を震わせて飛んでいるのだ。クマバチの背面スケーティング
 トンボだって逆さでもちゃんと飛べると思う。けれども逆さに飛ぶと脚は上を向いている。飛行は出来ても着地しようとすると後頭部から胴体着陸をするしかない。無事正しく着陸するために明るい方へ背を向けて飛んでいるのだろう。飛行機だって逆さ飛行が出来る。けれども逆さになった飛行機はどうやって着陸したら良いのだろうか。(ひょっとすると逆さになって下へ向かって飛び、地面に頭から激突するかもしれない)
 こんな話をすると結構喜んでくれることがある。廊下を通りかかった数学の先生を生徒達が呼び止めた。面白いから聞いていけって言われた先生は戸惑いながら入室して一時間を無駄に過ごした。けれどもその後何回もこの先生も授業を聞いて、何回も無駄な時間を過ごしてくれた。トンボの空中回転

 どうしたものか、なかなか終わらない。塾の宣伝でもすればいいのにって思いますよね。塾はそのうちと言いながら一年は過ぎた。生徒さえ集まればいつでも出来る。小学生向きの面白実験にすれば良いのかもしれない。けれども、当地には無料のサイエンスワールドと言う施設がある。昔はここをメイン舞台にして多分日本で始めて高校生に学校で大腸菌のDNA組み替え実験を展開した。ちょっとだけ背伸びをしたらいい。それが合い言葉だったかもしれない。けれども今はこの施設とは赤の他人となった。私が目指しているものとは随分違ってきた。さて、暇になって2年目だ。ごめんなさい。もうちょっと暇ついでにこのまま書こう。


 昔、ちょっとだけ草木染めに興味を持った。染色する布はきっと絹の方が良いと思ったが、学校でやるには安価な木綿しかないだろうと思った。本に書いてあるような訳にはうまくいかなかった。タマネギの皮はもちろん試してみた。イチイや、茜の根も採集してきた。クサギの実は水色に染める少ない染料だと読んで、集めてもみた。沖縄へ修学旅行に引率で行ったときは藍染めを体験してくるしかないとも思った。結構やってみたが染まる理由も染まらない理由もよく分からなかった。発色の仕組みなんかはもっと分からなかった。満足が出来るものにならなかった。そのうち心の何処かに隠れてしまった。
 国語の先生と自作の和紙に自分の俳句や短歌を書く授業をやった。そうしたら染め物でやってみたいと欲が出てきた。藍染めの臈纈染めが良いだろう。やってみて楽しいことが第一だから、絞り染めも板染めもやれるように用意をした。染め物の原理は私が説明をした。イオンでも良い、水素結合でも良い何らかの方法で布に染料を結合させることだ。藍染めはそれとはちょっと違う。オレンジUという色素で色々な布を染色して、原理を説明したかったが、この色素が手に入らなかった。
 実験というか染色を始めたら、生徒が一人やって来た。こういうのは僕は苦手です。板染めか、絞り染めをしたかったようだ。ひょっとしたらこの子は紐が上手く結べないかもしれないと思った。ゴムで良いからと言って安心させた。穴の開いた板で布を挟んでこうするとこのように染まるねって仮に見せてやった。彼は一生懸命やった。ゴムで良いと言ったのにタコ紐を巻き付けて自分で縛ってきた。2列で円形に配列した水玉模様がきれいに染め出ていた。もう一枚作りたいと言ってやり出した。
 授業は終わった。教室からめいめい皆が出て行くと、彼は私の前に立った。何だろうと思ったら、ぺこりと頭を下げてありがとうございましたって言った。よほど嬉しかったのだろう。明日への力になってくれたら幸いだ。
 最後にけれども、臈纈染めは蝋を洗い流すのに極めて大変だった。実験準備室は大変なことになってしまった。愚痴をこぼさないで片づけて頂いた理科助手の先生には感謝するしかなかった。しかし、この授業は国語・理科・理科助手、皆で準備をしてきた。満足できないところもあるかもしれないが、生徒にもこれが今私たちができる最大の準備ですって言った。そうしたら、「総出だね」って言ってくれた。何か嬉しかった。


注射器カラムクロマト 入浴剤編注射器カラムクロマトグラフィー法
 シロアリの道しるべフェロモンの実験にペーパークロマトグラフィー法を使う予定だ。クロマトグラフィー法の原理を説明しておきたかった。光合成色素のような水に溶けない色素を使うと結構面倒だ。説明のためなら簡単なものが良い。水性ペンを沢山用意した。濾紙に線を描いて端を水につけて滲み上がらせるだけだ。やってごらん。たいてい黄色とかピンクとかのきれいな色を選ぶ。濃い紫とか焦げ茶とか汚い色のペンをやってごらん。きれいな色が集まって出来ていることがわかる。幾つかのペンを試して、みせにやってくる。二色のペンで書いてみたと言うものも出てくる。で、どうしてこんなことになるか訊いてみる。答えられるものはいない。けれども水に良く溶ける物とやや溶けにくい物が混ざっているとする。どちらが上に来るのでしょうか。実に簡単な原理だね。でももう一つ重要な要素がある。訊いても多分答えられないだろう。けれども濾紙の間をくぐり抜けて移動するよねって言うと思いつくアイデアが出る。同じことを油性ペンを使ったらどうなんだろう。色素が水には溶けないのなら、答えは簡単だ。やってみたらいいだろう。油性ペンならどうしたら良いか後でやるね。そうすると楽しみに待ってくれる。
 ペーパークロマトグラフィー法はどんな物質が混ざっているかを調べるには大変すぐれた方法だ。けれども混ざっている物質を抽出して集めるのは困難だ。管に何かをたとえばチョークの粉のようなものを詰めて、適当な液体を流してやれば、混ざっている物質が分かれて出てくるだろう。5mlのポリの注射筒を使った。消しゴム片を針にさせば、液体の流出は止まる。消しゴム片を取れば液体はゆっくり流れるが、針を取れば流れはもっと速くなる。入浴剤を使った。下に試験管を受ければ、色素を分けて得ることが出来る。面白かったらしく、時間ぎりぎりまで流出する色素を試験管に集めて、きれいだったと言ってくれた。虹の実験の次にやったら、こちらの方が面白かったらしい。光の吸収は分かりぬくかったのだろう。光合成色素のカラムクロマトグラフィー


浸透圧 当たり前
 随分昔のことだったが、ホームセンターで枕用の発泡スチロールの粒を見つけた。浸透圧説明用のモデルを作ろうと思った。溶媒としての小さな粒と溶質として大き粒がいる。粒は一種類しかなかった。仕方がないので四個を接着して代用することにした。瞬間接着剤が良かったが、発泡スチロールは発泡スチロール用接着剤でないと駄目だということを始めて知った。百円ショップで容器と魚焼き網を買ってきた。網で仕切りを入れて一方に水として小さなスチロールだけを入れ、片方に水と溶質として大きな粒を入れる。ドライヤーの強風を吹き込むとスチロール粒が激しくかき混ざる。小さなつぶしか網を通れないから、必ず大きいスチロールがある方が高くなって終わる。なかなか見事な出来だった。けれども実験室はちょっと大変なことになった。大量に余ったスチロール球が風に吹かれて室内を飛び回った。やっとの思いで段ボールに片づけておくと生徒がやって来て気持ちが良い、楽しいと言ってかき回して行く。怒っては教育にならない。再びスチロールが飛び交うのだ。さて、どちらが高くなるかは近くで見れば分かる。大きな粒がある方に決まっている。当たり前だ。右手にドライヤーを持って左手で念力を送る。実に不思議に見える。念力でなんか出来るわけがないだろう。タネがあるに決まっている。そう言うと、風の吹き込み方だろうと言いながら、貸してみろって言ってくる。長めの延長コードを用意しておくと良い。二列ぐらい回ると誰かが「あたりまえじゃん。先生はずるい」って言いだすものが出てくる。他の先生から特許を取ったら良いと言われた。浸透圧はこれで完璧だ。化学の先生がこれは本当とはちょっと違うのではないかと言ったが、そんなことはない。粒と網をもっと小さくするだけのことだろう。浸透圧とはって何回黒板に書いてもすぐ忘れる。単なる言葉にすぎないから。水はどちらへ動くのだったけ。そんなことを言ってるうちは暗記人間の仲間だろう。すぐ忘れる。どうせ忘れるからって思うなら、勉強なんてやる気にならないだろう。ナメクジに塩をかけたらどうなるだろう。思い出せばすぐ分かる。ナメクジに砂糖をかけたらどうなるだろう。やってみた人はいないだろうが、最後はやや溶けた砂糖を背負って嬉しそうに何処かへ消えていく。これは一体どうしてだろう。新浸透圧モデル


 植物に一方向から光を当てながら育てると、光の方へ伸びていく。誰でも知っている。植物の芽生えを横にして育てると立ち上がって上へ伸びていく。みんな知っている。こんな実験はやっても面白くないだろう。しかし、根の育ち方は知らないだろう。見えない部分は問題にしない。そういう生き方は気楽で良いかもしれない。しかし、見える部分を支えている根に申し訳ないだろう。少し時間が余ってやる実験が思い当たらなかった。学校のように決められた時間の中では思い通りの実験は難しい。簡単にできるもので良い。
 音楽用CDのケースが一番良いが今は売られていない。普通のCDのケースで良い。脱脂綿を敷いて、結果を記録できるように、薄めた墨汁をしみ込ませる。別に芽生えさせた1cm程の苗を中央に数本並べてふたをして苗を固定する。コピーをするならコピー機が汚れるから、OHPシートでも敷いて雑巾を被せてコピーをすればいい。黒い画用紙で差し入れ式の箱を作りケースを滑り込ませる。これで一方向だけから光を当てることが出来る。本立てのようなもので立てておけば結果がでる。実験が長時間に渡るのであればケースの端を水につけて水分の補給をすればよい。刺激が光なら屈光性と言うが、最近は光屈性と言うらしい。何じゃらホイホイだ。難しいことは言わんでも良い。光で曲がると言えばそれだけのことだ。さて、植物は光で曲がって育つことを確かめるつもりだった。けれども生徒は勝手にやり出した。先生の目を盗んで横にしたり、倒立させたりする。それで良い。たいして面白くないだろうと思っていたが、結構、面白かったと言ってくれた。重力の影響を調べたいなら板で挟んで扇風機でゆっくり回転させながら育てればいい。けれどもこの時はちょっとだけ注意が必要だ。回転の初めに墨汁が飛び散る。これもまた楽しいかもしれない。ついでに真っ暗にして毎日90度回転して育てると上のようにパーマをかけることが出来る。

 ふ〜む。すぐ終わるつもりだったが長くなった。入塾者を待って一年以上経った。誰も門を叩くものがいないからまだ続いている。このままいけば、「暇な時にやるー面白い実験でたしかめる生物の不思議」という最後の本にしようか。それなら200ページぐらいにしないといけない。もうしばらくこれでいこう。


 錯視。生物でも物理でも化学地学でもない。とりあえず、自然科学では今のところ扱わない。立命館大学の北岡先生のHPで蛇の回転と題する錯視絵にであった。授業に使わせてもらうことにした。生物の教科書にも一筆でも触れてあっても良いのではないかと言ったお話を頂いた。蛇の回転塗り絵。それにしても大変な塗り絵だ。10時間程かかりそうだ。やってみたいと言う者が多かったので大変だとは思ったがやることにした。絵の具で塗るのは不可能だ。色鉛筆なんかどうかと思ったが無駄な抵抗だった。クレヨンなら授業でも使えると思ったがもっと無理だった。100円ショップで水性ペンを購入してきた。これでだめなら諦めるしかないだろう。1枚目は失敗した。苦労したのに。画用紙にペンで●を描いて白黒で撮影してペンの組み合わせを決めた。B4の4分の1ぐらい塗ると回転が始まる。そうすると面白くなった。やりたくないって言ってた生徒がやってきた。「僕もやっても良いですか」もちろんOKだ。出来上がった作品をお父さんが飾っているってった者がいる。やってるとはまると言った。充実感が持てると言った。けれどもそれにしても大変な塗り絵だ。コンピューターを使って回転して見える錯視絵作りをやってみた。プリントアウト出来るとよかったが、最近の日本の貧乏学校では印刷してやれなかった。これは小学生や中学生では無理だろう。もっと簡単な錯視塗り絵を作ってみた。青か赤の列の空白の部分を黒く塗りつぶすと傾いて見えるようになる。どうしてこんなことが起こるのか分からない。脳が誤って理解するのか。網膜上に映る像の問題なのか。私は目の自動焦点あわせか手ぶれ防止機構かのどちらかだろうと思うが証拠をつかめないでいる。
(網膜上の視細胞の不均一な分布が錯視の最初の始まりだと思っています)・・このままだとページが重くなってしまう。 しかたがないので次のページへ

 私は知らなかった。ヨイトマケの唄を。TVに美輪明宏が出演している番組を見た。父ちゃんのためならエーンヤコラ、母ちゃんのためならエーンヤコラ。昔コメディアンが茶化すように歌っているのを聴いた気がする。学校でも馬鹿にして歌った。やりたくもない作業があれば、先生に聞こえるようにして皆で歌ったような気がする。ユウチュウブで聴いた。涙がでた。そんなに軽い言葉じゃなかった。いい加減に歌えるフレイズじゃなかった。放送禁止の唄だったらしい。土方という言葉あるためだったのだろうか。けれども、真実から目を逸らすなら、メディアの威信に係わると思う。10年も20年も真実から目を逸らしてきたのだろう。
 昨年で私は学校教育から完全に撤退した。最後の1年は毎日のように怒った。「先生、そんなに怒ったら駄目だ。」って生徒から言われた。「いや、私は怒ってやらなあかんと思っている。憎んでいる訳じゃないから」って答えた。最後の試験の用紙に空白いっぱいに皆に手紙を書いた。試験が駄目でも素敵な生き方ができるだろうから、誰かのために自分ができることに一生懸命努力したらいい。そんなことを書いて別れた。紙漉の授業の手伝いを依頼されて学校へ行った。皆が手を振って迎入れてくれた。けれども、もう卒業式には出席しないつもりでいた。ヨイトマケの唄を聴いた。私が間違っていた。招待状がきたら、行こうと思う。
 ついでだ。最近日本の企業は競争力を近隣の国に奪われて瀕死の状態にあるらしい。確かに心配だし、打開したい。けれども、慌てることはない。焦ることはない。今は静かに耐えるのが賢明だろう。けれども技術立国、科学立国の心を失わないようにすることだ。うわべだけ真似て、経済力だけをつけてきた国は新しい次の時代には適応できないだろう。石器作りは誰でも真似ることができるだろう。けれどもハヤブサは誰でも作れるものではない。今は静かに新しい技術を開発し温めておくことだ。中小企業の、町工場の開発力を若者の創造力を大切にして、支援を続けていくことだ。さらに付け加えれば、海外へ流出した日本の企業を日本へ戻すことだ。日本人を雇用しない企業は日本の会社じゃない。(日産は100%現地雇用で部品調達もほぼ現地らしい。それで成功しているらしい。けれどもこれなら日本の会社じゃない。早く国籍を変えたらいい。日本で生み出した技術とノウハウを使って会社が生き残れば良いだけなのだろう。経済を支配し、政治を支配しようとする地上には平和はないかもしれない)グローバル化と言って日本語を英語に変えようって言う動きが加速されてきたが、心配することはない。技術は、科学は全世界の共通語だ。テレビは日本語で作っても、英語で、中国語で、韓国語で作ってもテレビだろう。

関係はないがもうひとつ日本では今節電節電って言われている。1割、2割節電が出来ればすごいことだと思う。けれども、それでは電力会社の利益が減るだろう。再生可能エネルギーってどういう意味なのかよく分からないが、太陽光発電・・・で電力を新たに供給すれば、電力会社の利益が減るだろう。なんか変だけれども、とりあえず今は主流の電力料金が上がるのだろう。節電すればするほど高くなる。どこかの評価格が下がれば、何処かが上がる税金のようなものだ。そうすると太陽光発電を持たない家庭の負担はより大きくなるだろう。もしすべての家庭で太陽光発電をしなければならないようにするなら、電力会社の経営は成り立たなくなるだろう。そういう時代が来てもかまわないが、それまでどうするか。節電量の進行と太陽光発電の普及による既存電気料金値上げについて知りたい。

面白い実験でたしかめる生物の不思議
 しかたがないので次のページへ
主根 側根 ひげ根
葉の成長
きらめき錯覚 これで蛇は回転するか(立命館大学からリンクされているので残しています)
蚊と戦うペットボトルはまだ続いています 蚊爺のペットボトル
梶田のきらめき格子はこうしてきらめく
蛇はこれで回転 これで良いだろう
最新きらめき格子
新 蛇の回転の説明
きらめき
蛇は視線変更、明暗変化で回る
明暗変化で蛇は回転 ほぼ最後

このサイトはメモリー不足になっています。外部「たいして面白くない面白い実験でたしかめる生物の不思議」で作り直します。

一部の画像、動画は削除しています。 いつまで公開するかは不明です。

ぼくは、クモの自由研究をして今年で5年目の小学5年生です。去年はクモの牽引糸をコンタクト洗浄液や洗剤など使い反応を観察しました。今年はHPにあったニンヒドリン反応に挑戦したいと思います。クモの網を採取してラミネート加工すると綺麗です。透明ラッカーは網の標本として触れるので絵本の「くもさんおへんじどうしたの」のように楽しめるので好きです。夏休みいろいろ実験したいです。ゲストブックへの書き込みありがとうございました。アドレスの記入がありませんでした。返信ができないのでここにご返事をさしあげます。クモはちょっと気持ち悪いと思う人が多いと思いますが、霧吹きに濡れたクモの巣とか切り取った標本とかきれいだと思います。洗浄剤や洗剤での結果はどうでしたか。私は有機溶媒のヘキサンで洗浄したら、クモの巣はなくなってしまいました。何が起きたのかよく分かりませんでした。・・・ニンヒドリンは面白いですが、ひょっとしたら牽引糸は染まらないかもしれないと思っています。楽しんで頑張って下さい。

錯視は脳が誤って理解する。私は違うと思います。脳は絶えず一定の法則で情報処理をしていると思います。目の構造が錯視を起こさせていると思います。@外界の大きな物を小さなスクリーン、網膜に写しています。不確かになります。レンズの厚みを自動に変えてピントを合わせています。A虹彩を自動で調節しています。映像の明るさが絶えず変化しています。B網膜上の視細胞の分布は均一ではありません。黄点上の画像だけ明るくしっかり見えます。視線方向を変えて部分部分の情報を得て、全体を総合して理解しています。中心視で見えているものと周辺視で見えているものが同じものであっても異なって見えます。

vol.1 面白い実験で確かめる生物の不思議 東京図書出版会

vol.2 もっと面白い実験でたしかめる生物の不思議 蒼天社

VOL.3まで原稿を用意しましたが、VOL.2までしか出版できませんでした。VOL.3を出版することがありましたらご覧いただければ幸いです。

15年以上も前のことだ。1年間のマラヤ大学の日本留学生の教育を終えて帰国した。それ以前からそうだったと思っているが、日本の学校教育は危機的状況にあったと思っている。外見上は暴力的に荒れた様子はなかった。それでも教育が成功しているとは思えなかった。不登校などといった心を病む生徒が多数現れるようになっていた。大学進学と単位修得で脅しまくられた子供達には逃げ道がなかったのだろう。
 一年生前期の試験が終わった。何人かの進級が危ぶまれる生徒がいた。親は学校へ呼び出されることになる。警告は通常教頭がやるものだ。教務でもなく教頭でもなく、一切を私一人に任せてもらった。この生徒達の人間としての優しさとか素晴らしさとかを話した。これが出来なくても人間が悪い訳じゃない。負けないで今までのように根気強く頑張って欲しい。そんなことを言って帰した。そのうちの一人は3年後卒業式が終わると私の所へやって来て、お礼を言って別れて帰っていった。
 やがてゆとり教育と言われる時代になった。少しは期待はしたが、成功するとは思えなかった。教える内容は減ったが、学校は何も変わらなかった。ゆとりと言っても時間が余るはずはないが、学校が変わらなければ余る。余った時間をどのように使ってきたのだろう。京都大学の学生は割り算が出来ないらしい。大学の先生が言うのだからそうなんだろう。手動の計算機が素敵だ。兎に角0になるまで引き続ければ良い。割り算を考えるならきっとこれが良いだろう。古道具屋で見つけたが買えなかった。さて、割り算が出来ない原因をゆとり教育にするのは単純すぎるが、分かりやすい。日本社会にはすでに余裕がなくなっていたのだろう。焦りが支配者になっていた。
 
 失敗の原因を追及しないまま脱ゆとりの時代に逆戻りした。振り子は逆に振り始めた(?逆に振るとどうなる。時が逆に進むのか。逆の振り方とはどんな振り方かわからない。同じだろう。)。そんなことは予想されたことだった。けれども、心配することはない。真の原因を突き止めていないのだから、再び失敗するだろうから。明治時代、招かれてやって来たドイツ人医師のベルツは落胆した。日本に学問の樹木を植えようとしたが、日本は果実だけを欲しがった。種を蒔かないで、苗を育てないで、実だけを求めた。この国には学問は発展しないだろう。(はっきり記憶していない???。)そんなことを書いている。あれから百年近くたったが、彼の言葉は真実だったのかどうか定かではない。けれど。日本は世界第二位を目指す国になった。なんで一位を目指さないのかよく分からないが、特許は一位しか取れないが、1も2もたいして違わないことにしよう。こういう時代にもう一度ベルツの言葉に耳を傾けてみる価値はあると思う。苗を植え育てないのであれば、世界二位の国にもなれないだろう。時代が戻ったら、日本社会は安心に違いない。あまり教育の問題点を議論しなくなった。けれどもたいして何も解決されないままだと思っている。
 これで学校教育から完全に足を洗うことになった。私立高校2校から講師の依頼があったが、断った。新任指導の依頼が2校からあったが、全部断った。私に何を期待しているのか分からなかったからだ。進学率を上げるためだけならそんなに難しい話ではないだろう。徹底して問題演習をやることだ。暗記するほどにやれば良い。昔数学のチャートの参考書を読んでいる生徒がいた。繊細な鋭い感性を持った生徒が脱落するかもしれないが、気にしないことだ。けれどもそれで得られるものは何だろう。0ではないだろうと思うが、マイナスでなければ幸いだ。

左右に動いて見えます。

走流性って?
実験 リニューアル

ハートが外へ広がっていくように見えます。

超最新錯視説明 補色残像で動く 色変わる 残像でなくても動きます。

錯覚の原因はまだ解明されていません。ハートは外へ広がっていくように見えます。干し柿は回転しています。・・・何故なのか長い間全くわかりませんでした。脳が誤解するのでしょうか。脳はいつでも一定の法則に基づいて情報処理をしていると考えるのが正しいと思っています。目の作りの限界なのだと思います。@外界が無限大に広がっているのに目の大きさは極めて小さい。網膜上には縮小された画像しか映りません。一箇所一箇所をきちんと見て、総合して理解しています。A網膜上の視細胞の分布を見て下さい。均一ではありません。黄斑には沢山ありますが周辺は急激に少なっています。中心はより正確に認識されますが、周辺は不確定に見ています。きっと視線方向を変えるとピントがずれてしまいます。周辺を確定しておくとピンぼけになってしまうのではないでしょうか。B絶えず視線方向を変えないと正しい全体画像を見ることができません。C視線方向から外れると細かい部分は見えませんが、視線方向に当たると正しく見えるようになります。 見えたり見えなかったり、暗くなったり明るくなったり、補色残像が重なったり、

巻きひげ