-面白い実験でたしかめる生物の不思議-

サイエンスじゃらんーじゃらん
           本当は ジュクじゃが

a             アクワイアー・桜

雨上がりの蜘蛛の巣

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クモの巣を白いアクリル板に貼り付ける。粘球は潰れますが、クモの巣はアクリル板に接着します。ニンヒドリンを吹きかけるとやがてタンパク質部分が紫色に着色してくるはずです。不思議なことに横糸部分に点々と着色してきます。多分クモの糸は撥水性なのだと思います。水を吸い込んでしまうと水の重みで糸が弛んでしまうのでしょう。全部撥水性にすれば良いように思いますが、粘球はそうゆうわけにはいかないのでしょう。

アクリル板にクモの巣を貼り付けると、粘球が潰れますが、簡単に接着します。チョークの粉を振りかけて拭き取ると横糸に点々と粉が付いているのがわかります。

クモ糸の横糸には得物を接着するための粘球が付いています。この粘球は硝子板とかアクリル板やOHPシートなどの表面に簡単に接着します。ホールスライドガラスにクモの糸を接着させるとホール部分の粘球は浮かんで潰れません。これを顕微鏡で見ると横糸に付いている粘球が見えます。

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 クモの糸を単純な糸として、水滴が表面張力によって数珠のように付くとしたモデルは、スタートから間違っていると思います。多分糸そのものは釣り糸と同じように撥水性の糸だと思います。水であまり重くなると巣が壊れてしまうかもしれません。蜘蛛は撥水性の糸に親水性の粘球を等間隔につけながら横糸を張っていくのだろうと思います。通常は粘球は見えませんが、チョークの粉をかけるとかニンヒドリンをかけるとかすると粘球部分が見えるようになってきます。細かい雨が降るとこの部分に水滴が付いて、数珠のようになるのだと思います。だから、粘球が付いていない糸には水滴は付いていません。(縦糸とか、蜘蛛がいる中央部分の糸)けれども、まだ確たる証拠を得るための実験はしていません。だから、本当のことはまだ知りません。が、これが正しいと思います。なお、粘球はクモがつけるわけです。クモの大きさによって粘球の間隔が若干違うかもしれません。水滴の間隔も・・・

クモの糸の不思議ー雨に濡れたクモの糸

雨に濡れたクモの糸です。蜘蛛は箱のなかに簡単に飼育が出来ます。私は粘球に雨水が付いているのだと思います。

画用紙に洗濯のりを薄めて塗りつけ、クモの巣を貼り付けるとクモの巣をそのまま採取出来ます。クモの巣にカラースプレーを吹き付けて色を付けて画用紙に貼り付けると横糸も、縦糸も採取が出来ます。(左)クモの巣にチョークの粉とかセメント着色粉を振りかけて画用紙に貼り付けると粘球部分に色がつきます。(右)