上の人工蔓を逆さにします。
フリーの先端から捻じると、同じように左巻きで巻き付いていきます。なんだか捻じり方向が逆のように見えますが、上と同じです。捻じる時支柱の右にあるか左にあるかで同じ捻じり方の表現が違ってきます。でも、基本上と同じです。実物を巻いて逆さにすれば分かります。

蔓は捻じれながら下へ伸長して行くとするなら、この方が正しいと思います。先端が捻じれると可動的な下の方から巻き上がってきます。捻じれの方向によって巻く方向は違ってきます。

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左はクズの蔓です。一本は真直ぐ伸びています。先端が何かに触れないまま伸びていったのでしょう。
 下部の楕円で囲んだ部分は何時巻き付いたのでしょうか。今ではありません。ここではこの巻き付き方を左巻きと言うことにしておきます。(支柱を左手で握ったとき、親指が示す方向)アサガオの巻き方と同じです。すべて同じ巻き方です。

この部分の上は今巻き付いていません。きっと巻くのに失敗しました。

ここでちょっと表現の仕方を決めておきましょう。親指を外に向けて左手で支柱を握ったとき親指が示す方向を左巻きと言うことにします。アサガオの巻き方と同じです。右手で握ったとき親指の方向を右巻きと言うことにします。
 蔓を左手で持って右手で他方を捻じることにします。捻じる方から見て時計回り、奥へ捻じる時、向こうへ捻じると言うことにします。(右手で蔓を持って、左手で手前に捻じることと同じです。)逆を手前に捻じると言うことにします。


カボチャの、キュウリの巻きひげの巻き方も同じだと思っています。

台湾産山芋の蔓は捻じれ方がよく分かると思います。左巻きで巻き付きますが、よく分からない結果になります。それでも捻じれが蔓の巻き方を決めていると思います。

人工の蔓の模式です。今までのように蔓の先端が何かに触れると伸長が阻害されて接触していない反対側がよりよく伸びて巻き付いていく。今までの説明にはちょっと無理があるように思います。ヘクソカズラは右巻きです。フジも右巻きです。左巻きの植物が多いのですが、すべてではありません。巻き方向は遺伝的に決められたものだと考えるしかないと思います。巻き方は進化の違いかもしれません。

ウドの蔓状生育

右は蔓の巻き方を示す。人工蔓です。長い串が支柱です。先端で回転ができるようにキャップがあります。ツルをキャップに縛り付けてあります。
この紐を左手で持って、右手で紐の手前がむこう側へ行くように捻じると左巻きに巻き付いていきます。必ず。反対へ捻じると右回転になります。でも、これだと蔓は下から上へ伸びていくことになります。けれども植物は下から上へ伸びていくことはありません。先端から下へ伸びていきます。ちょうど右の図の状態の植物を上下逆さにすると自然の状態になります。人工蔓の巻き方向は左になります。先端から下部へ向かって伸びて行ってると思えばこれが最も自然です。(次