ろ紙に出来た凹みに沿って歩く。こんな仮説を立てたのは二人目だ。「ふ〜む。確かめてごらんよ」って言った。「何だ。知らないのか」って言われた。何と答えようかと思ったが、知らないと答えた。爪で凹みを作って確かめていた。やがてすぐ、「違うみたいだ」って言った。しばらくすると「匂いを避けているんじゃないか」って言った。何をやったんだろうって思った。マジックインクでボールペンの線を直角に横切るように線を引いていた。なるほど。ボールペンで円形に描かれた線を辿って歩いていたシロアリはここで匂いを失うわけだ。匂いを避けているように思えたのだろう。やがて、それは違うみたいだと結論づけた。どんなふうに確かめたのか。
サイエンスじゃらんーじゃらん
本当は ジュクじゃがアクワイアー・サクラ
-面白い実験でたしかめる生物の不思議-
シロアリはボールペンの線に沿って歩きます。道しるべフェロモンです。と言うと全部わかったような気がしますが、何にも分かっていません。左の黒い線はボールペンで描いたの線です。シロアリは線じゃないところを歩いています。