サイエンスじゃらんーじゃらん
本当は ジュクじゃが
アクワイアー・桜
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面白い実験でたしかめる生物の不思議-
このHPはすでに閉鎖したはずだ。もうそろそろ本当に止めなあかん。3P目になるとさすがに訪問者はなくなる。
簡単で誰でも出来る植物の屈性を調べる方法を紹介しよう。授業で一番簡単なものを実験の合間を縫ってやってみたことがあっただけだ。最も難しいことは実験用の出来るだけ均一な発芽幼植物を沢山用意できるかということだ。それと結果を観察する時間が持てるかだ。最適な時に観察しないと結果が見えないことがある。これが出来ないと”一人一本ね”とか”失敗しないでね”とかやる気を削ぐようなことを言わなければならない。誰だって自分が納得できることをしたいと思うだろう。途中で上手く
できなかったらやり直したいと思う心を大切にしないと実験をやる意味がないと思う。
CDのケースの隙間で植物を育てれば良い。すでに記述済みなのでここでは省きたい。上の写真は扇風機でゆっくり回転して育てたものだ。回転の中心は写真の右なのか左なのかどちらでしょうか。正解の確率は2分の1だけれど、運で正解を得ても意味はないだろう。 それではもうちょっとレベルアップしよう。根や茎にほぼ等間隔に
印を付ければ、何処がどれだけ成長したかが分かるだろう。面倒くさそうだ。堅めの網戸の網に煤をつけて判子のように押しつければ良い。簡単だ。30秒もあればできるだろう。(スタプ台でも良いかもしれないがやってない)植物が違うが茎部と根の伸長の様子がわかる。違いがあるだろうか。縦に置いたり横に置いたりしてやってみればいい。さあ、もうひとつやろう。ちょっと危険だ。手を切らないように注意しなければならない。
カミソリの刃・厚紙・カミソリの刃・厚紙交互に重ねよう。端を大型挟みクリップで留める。苗をCDの飼育場に置いて幾つかの断片に切ってしまおう。何か気がつくことがありますか。切ってしまって他の部分との繋がりがなくなってもよく伸長するところがある。でも曲がらない。根の先端は根の屈曲を調節しているのだろう。根の断片は多分まっすぐ種子の方へ向かって伸長している。
私は根は先に向かって伸びていくものだと何の疑いもなく信じていた。けれどもそうではないと最近思うようになった。伸長する断片は根の先ではなくタネがある方へ伸長しているように思える。単子葉類、たとえば里芋やトウモロコシの若い葉の先に穴あきパンチで穴を開けておく。葉が大きく成長しても穴は大きくならない。そして穴はそのまま葉の先へ行く。葉は茎の付け根あたりで茎の方へ向かって伸長して行くように思える。外部から見ていると先へ向かって伸びていくように見えるのだろう。
実験は簡単だ。誰でも出来る。けれども授業に取り入れても面白くなら
ないような気がする。ただその気になれば、扇風機で回転させたり(水平回転、垂直回転)印を付けたり、光の照射方向を変えたり、光ファイバーでピンポイントで光を当てたり、断片に切断したり、様々な実験を計画が出来るだろう。ついでに質問だ。芽生えを横に寝かして、根の先端部分の下半分を切り取って捨てると根はどのように成長していくのでしょうか。作業は明るいところでやってもかまわないと思います
。
屈光性の説明ってこれで良いのかな
切断して観察
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第二十九回 曲がって育つ植物