昨年は最後の非常勤講師を終えた。やる気はなかったが、近くに理科の教員はいなかった。断れば、常勤の理科の教員の授業数が増える。強引にやらされたと言っても良いかもしれない。ちょおと、離れて、見ていた先生から「やって、よかった。って言えると良い」と言われた。ゆとりと言われた時代に少し学校は変化していたかもしれないが、根本は多分全く変わっていなかったと思う。脱ゆとりとか。夏休みも短縮するとか。・・・。やる気を無くすようなことが叫ばれるが。もっと大切なことが、あると思っている。
 昔、中学校との交流で一緒になった先生の家へ電話した。奥さんが電話口へ出た。夜10時を過ぎていたと思う。まだお帰りではなかった。「先生、聞いてください。毎日ですよ。」って、言われた。指導案、会議とか部活とか・・・とかで毎日帰宅は10時すぎるらしい。狂気の沙汰だ。奥さんは狂いそうな勢いだった。私は会ったことも話したこともなかった。が、よほど誰かに聞いて欲しかったのだろう。一時間ほど愚痴を聴いたが、結局、先生はその間帰宅しなかった。分かっていたが、気狂いだ。
 小学校の先生はもっとひどい。人間業じゃない。毎時間の指導案を書くのはもちろんだが、授業で手を上げた生徒をすべてチェックするのだそうだ。閻魔帳には一時間で一杯書き込むのだそうだ。この名にふさわしい使い方だ。誰が何処で躓いているのか後で分かるのだそうだ。・・・ふ〜む。それだけしっかりやっているなら、175÷2.5などといった計算なんかだれでも出来ると思うが、高校生になっても出来ない生徒はたくさんいる。生徒から言えば手を挙げることが重要なのでしょう。分かってなくても「分かりました」って言うことが大切だ。
 高等学校はこんなことは無かったが、問題は段々同じ状況になりつつある。昔、夏休みとかの長期休暇中は用がなければ学校へ行くことは無かった。長期休暇中は何処かで遊んでいても問題は無かった。パチンコ屋へ生徒指導に出かけても、何か言われることはなかった。以前はもっとひどかった。ウィスキーを片手に授業をする先生がいたらしい。「この植物は何と言いますか」て聴かれるようになった。分かりませんって言えば何ら問題はないと思うが、チョットぐわいが悪かった。だから、昔毎日植物採集に出かけたことがあった。分類学は学生時代から嫌いだった。研修届けなんか出さなかった。
 教員には6%の手当があったが、残業手当はない。その代わり、学期中は簡単には有給休暇は取れなかった。今のように長期休暇中に30日とか40日の本来の意味を外れた有給休暇を取らされるようなことはなかった。(続いちゃうかも)
  

トップ 面白い実験でたしかめる生物の不思議

今日の一枚  不思議だけど気がつかない。なんのことはない。

入り口

交差点はすべて紫色の十の字です。が、視線を向けているところは正しく十に見えますが、そうでないところは紫の丸に見えます。スマホではわからないと思います。ちゃんと見ているように思いますが、ちゃんと見えているのはごく僅かです。

面白い実験でたしかめる生物の不思議