土は生きている
土の呼吸

 チャック付きのビニール袋を用意して下さい。0.01MぐらいのNaOH溶液にフェノールフタレインを10滴ほど加えて溶液をまっかっかにして下さい。この赤い液を濾紙に染み込ませて下さい。濾紙を適当な大きさに切って、ビニール袋に入れてチャックをしめてください。2袋作って下さい。一つは対照です。他方に二酸化炭素を吹き込んで下さい。二酸化炭素ガスをいれた方の袋の濾紙は5分程で色が消えたと思います。二酸化炭素は水に溶けると炭酸になります。炭酸は酸ですから、ビニール袋内に二酸化炭素があると濾紙が酸性になり、フェノールフタレインの色が無色にかわります。もう一度やってみましょう。今度はビニール袋内に呼気を吹き込んでみて下さい。さっきより少し時間がかかるかも知れませんが、やっぱり、色が消えたと思います。さあそれでは、土の呼吸を調べてみましょう。2枚ビニール袋を用意して下さい。麦茶(大きめの)のパック袋を買ってきて下さい。一方には土(腐葉土の多いものがいい)をつめて、ビニール袋にいれて下さい。他方は市売の水ごけか何か生物がいないと思われるものを詰めて、ビニール袋にいれて下さい。赤色の濾紙を入れて色の変化を観察してみて下さい。土を入れたほうが早く色が消えることがわかると思います。土から二酸化炭素が放出されていることがわかりましたね。けれども、土が呼吸をするとは考えられません。土の中の生物が呼吸をしているわけです。こんなわけで、有機物質を分解するのにこれらの生物が大切なんです。(面白い実験でたしかめる生物の不思議)
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フェノールフタレイン