光屈性(屈光性)ー根は負の屈光性を示さないkamoー

Photomovement

Phototropism in
 higher plants

にある光屈性に関する写真です。Fは稲の様子です。

根は確かに光と反対側へ成長しているように見えます。

けれども、根が光に反応した証拠はないように思います。発芽の早い時期に茎の部分が光の方へ屈曲して傾いた結果、植物体が傾いてしまったのではないでしょうか。

光屈性では茎の部分が光の方向へ傾いて終了します。この時、植物体、特に根は動いて光と反対側に傾いてしまうことがあります。

麦の1cmほどの芽生えにスペクトル光を照射したものです。方法はこのHPからご覧下さい。芽生えは青い光でよく屈曲し、(赤色光でも最終的には屈曲します)先端部から湾曲が始まって、地上部が傾いて終わります。

上は白菜の芽生えです。CDのケース内で1週間ほど育てたものです。黒い画用紙でカバーをして右側から光が入るようにしています。自然光で育てています。従って夜は光の照射はありません。写真は最後の明期のあとの写真です。

さて、この写真から白菜の初期の成長についてどんなことが言えるのでしょうか。

@茎は光の方向へ屈曲する。湾曲から傾きへ変わっていく
A根は光の方向の影響は受けていないように見える。
B根も茎も明るい方(画面右)がよく成長している。(この結果はもやしの成長実験結果に反するが、とりあえず理由は分からない)
C明るい方が早く緑化する

根の傾きは当然、茎と同じように青い光で起こり、茎の屈光性がなければ根の屈光性は観察されないのではないかと思います。

左はキュウリの生長の様子をスキャナーで記録したものです。方法は簡単です。CDの透明ケースに脱脂綿を敷いて、薄い墨汁液をしみ込ませて黒くしたものに発芽を始めた種子を置いて育てました。脱脂綿の上に網戸の網を置いて成長の様子が分かりやすいようにしました。詳しい方法は別ページでたしかめて下さい。根は全く光に反応していません。茎の部分はこの後光の方向へ傾いて成長していきます。

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