さてシロアリではどうでしょうか。
実験1:2つの異なる巣のシロアリを一緒に解き放してみましょう。

結果は動画1に示します。喧嘩をする様子は全くありません。森林の平和主義者と言っても良いかもしれません。本当はまだしっかり調べないと分からないかもしれませんが、シロアリ同士の戦いは見られません。どこの巣の個体でも自由に生活が可能かもしれません。どの巣の個体でもボールペンに反応します。巣の区別をするような化学物質は出していないのではないでしょうか。クロアリは巣によって臭いがきっと違います。自分の巣は臭いで分かるのだと思います。アリの体表面にも巣の回りの地表面にも同じ臭いがつけてあると思います。違う巣の回りにつれてこられたアリは一瞬にして分かるのだと思います。逃げていきます。けっして誤って他の巣に入ることはありません。私の誤りでした。異なる巣の個体を一緒に入れておくと、数日の間に大量の死んだ個体がいました。いつどんな戦いが起こったのかまだ観察していません。
ボールペンで塗りつぶされるとその境目を歩く傾向にありますが、行列にはなりません。時々シロアリが体を前後に揺することがあります。これは一体どんな意味があるのでしょうか。
シロアリのフェロモン 森の平和主義者か?そう思ったのですが、どうも、戦いが起こりそうです。
 クロクサアリやクロアリでは道しるべフェロモンは種に特異的だと言われています。同じ種であれば同じ物質が使われています。けれども同じ種であっても異なる巣の個体は激しく戦います。アクリル製の1合枡に蓋をつけて2つの巣の個体を約10匹ずつ入れてみてください。激しく戦います。巣の違いの識別にはアリの体表についている物質の違いによって行われています。このことを確かめるには人工的に体表面のにおい物質の組成を同じにしてしまえば良いと思います。@2つの巣の個体を混ぜて体をこすりあわせる。(ある種のアリでは対表面に死臭がつくと巣には帰れなくなると言います。巣穴に入ると他の個体が咥えて外へ捨てるそうです。他のアリと戦って帰ってきた個体は他の巣の匂いがつくと巣には戻れなくなるようです。)けれどもアブラムシ(アリマキ)の香水をかければ自由にアリの巣に入れるかもしれません。・・・少しやってみましたがまだ確信が持てないところがあります。いずれもう一度チャレンジしてみようと思っています
動画2:ボールペンの線を中断させてみました。切れた行列が繋がることはありませんでした。道しるべフェロモンは誰が出すのでしょうか。
動画1:異なる巣AとBを混ぜてみました。
実験2 ボールペンのサークルの一部を1cmほど切断してみましょう。行列は繋がるでしょうか。

結果は動画2です。切れた行列は繋がることはありません。今シロアリたちはフェロモンを塗りつけていません。尾部にフェロモンを持っているはずです。どういう時にフェロモンを出すのでしょうか。
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