やってみました。白色光から青い光を抜くと黄色に見えます。(虹をすべて混合→青を抜いて混合)
植物の芽生えは光の方向へ屈曲して成長します。上の装置でスペクトルを作り芽生えの先端に光を当てて調べることにしました。問題がいくつかあります。@光が弱すぎるかもしれません。しかしこれ以上強い光を得ることはできません。直視分光器のスリットを通過してくる光です。スリットは2から3mmほどの幅です。これを5cmほどの虹にしているわけです。A芽生えを1列にあるいは2列にどうやって並べるか。B麦の芽生えを使っていますが、もっと適した材料はないか。
屈光性にもっとも有効な光は青い光です。数時間で結果が出そうですがまだ画期的な結果になりそうもありません。
 けれども必ずわかります。
光合成がクロロフィルが吸収した光で行われ、赤とか青の光が有効であるのに対して、屈光性は少し異なります。赤色の光はあまり効果がありません。青い光だけが有効です。いったい植物体の何が光の方向を検出しているのでしょうか。青い光を吸収する物質だと考えるのがもっとも妥当だと思います。青い光を吸収する物質は?。図表などを開いて探してみましょう。白色光から青い光を取り除くとどんな色に見えるのでしょうか。きっとそれがこの物質の色です。この装置とレンズを使ってやってみますか?虹を作って、青い光の部分を黒い紙で遮断して残った光をレンズで集めれば良いと思います。やったことがないので良くわかりませんがきっと黄色に近い色に見えると思います。カロテノイドの色です。照射をはじめて次の日に観察となります。今の日本では1クラス10台用意するのは不可能ですね。
最終
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屈光性の作用スペクトルに挑戦
左の2枚の写真はカイワレダイコンの芽生えです。12時間ほど照射しました。青い光でもっとも良く曲がっていることが良くわかると思います。いずれ納得がいくものにしたいと思います。すこしお待ちください。ついでにクロロフィル合成に有効な光もわかると思います。
(もっと)面白い実験でたしかめる生物の不思議 東京図書出版会・蒼天社    梶田高由
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