夜はメダカはどうするの
水に流れがあると放っておくと流されてどこか分からないところに行ってしまいます。この場に止まりたいのであれば流されただけ流れに逆らって泳がなければいけません。普通はバックへ進むのは難しい。だから流れに向かう姿勢を取ることになります。流されたことは視覚で分かります。外の背景が動いて行けばその分だけ泳げば良い。隣の車が動くとびっくりしてブレーキを踏むようなものです。じゃあ、周りの景色が見えなかったらどうなるのでしょうか。
さあ、実験はどうしたらいいのでしょうか。
昔、遊園地のアトラクションで”びっくりハウス”ってひっくり返って落ちそうにみえる部屋があった。メダカの走流性はこんな部屋にメダカが生きているように見える。びっくりハウスの中で怖くなったら目を閉じれば良い。錯覚はなくなる。メダカは目を閉じればきっと流れに流されてしまうだろう。メダカは目を閉じることができるのかは私は知らないが。目を閉じれば泳がなくても良い場合があるだろう。
水の流れがなくても周囲の背景が回転すれば、メダカは背景の動きについて回転して泳ぎます。それでは背景が見えなくなったら、走流性は見られなくなっても良いだろう。
周囲の背景が見えないようにして走流性の実験をしたい。どうしたらいいのでしょうか。生徒に提案した。私はマグネチックスタラーの上に無地の紙を置いてその上にグッピーを入れた大型シャーレを置く。無地の多分黒が一番いいと思うが、シャーレの周囲を覆うことができる円筒を被せれば良い。その準備はしておいたが、生徒に聞いた。たまたま近くに大きな木箱があった。実験を木箱の中でやれば良いと言った。そうだ。その通りだが、どこで観察するかはちょっと問題かもしれない。ふ〜む。両方でやろうってことになったが、結局自分でやった。もう少し工夫をしてやればよかったかもしれないが、私の方法を選択した。簡単だ。そもそも教室は暗幕を張っているのだから、暗いボックスの中にいるのと同じだ。