メダカは正の走流性を示す。これは本能行動だ。最近までそう言ってきました。この実験を始める頃のことです。その後定位行動を示すって言うようになりました。そりゃあ当たり前かもしれません。流れる川で生活しているなら、同じ場所にいる努力をしないと流れて行ってしまいます。
流れがなくても背景が回転するとそれについて回ります。流れがあっても流れの方向へ背景が回転すると流れの方向へ泳いでいきます。ほとんど水の流れはどうでも良いのかもしれません。側線は水の流れを認識する必要はありません。
回転すると横縞が上下する
メダカ観察用水槽
メダカの走流性は水の流れに対する反応だと思っていましたが、どうも、水流なんかどうでも良いようでした。めだかは基本前にしか泳げない。流れに流されないようにするなら、流れに逆らった方を向かないといけません。目で見て周囲の景色が変わったらその分だけ泳ぎます。
他の生き物でも視覚で自分の姿勢をコントロールしているのなら、基本は同じだろうと思います。
昔子供の頃。雑誌の付録に自動車運転体験おもちゃがあった。初期の頃にはもっと大きな機械がゲームセンターにあった。あのおもちゃを参考にして、縞々を書いた画用紙を輪にして回転すると縞々が上下に動く装置を作った。メダカを、本当はグッピーですが、観察用水槽に入れて縞々を上下に動かしてやりました。もちろん水流はありません。
背景が上下に動くと
最後にこの実験を見せるとインパクトがあります。生徒たちは「ほうー」って感激していました