左上の贈り物を持ったウサギの画像を脳は立体像として認識しようとしています。贈り物の黒と茶色の端の角はどのように立体として認識したらいいのか。脳には真実は分かりません。視線方向を変えてみながら、真実を探っています。前へ飛び出ているかもしれません。凹んでいるかもしれません。それでも、真実は視覚だけからは分かりません。視線方向を変えて見るのが最悪です。網膜の中央と周辺では視細胞の数が違います。特に明るさが異なった像が得られます。すると脳はこの像について立体的に違ったふうに傾いていると理解するのだと思います。贈り物をするウサギの像をうまく配列すると、視線方向を変えながら見ると視線を向けたとき、背けた時に像が手前に奥に傾いて見えてきます。ついに動いて行くように見えるようになります。まだ完璧な錯視画像にできていませんが、回転しているように見えることがありませんか。

放射状に配置した粒が見えるようになると右は青色の渦が見えてきます。どうして青なのでしょうか。粒は赤色の線分近くにあります。

右も左も放射状に配置した粒以外は同じです(ギザギザ模様)。

放射状に配置した粒が見えるようになると左は赤色の渦が見えてきます。どうして赤なのでしょうか。粒は青色の近くにあります。

何処かギザギザを見ていてください。立体的位置が変わります

黄色の螺旋状の渦が見えると思います。図中の赤い←の黄色と黒の角の突起なのか凹みなのかはどのように見えますか

黒い螺旋状渦が見えると思います。図中赤矢印の黄色と黒の角はどのように見えるのでしょうか。時によって違うかもしれません。

渦が見える
面白い実験でたしかめる生物の不思議
渦が見えるに戻る

前記の渦巻きなら、ウサギの前の黒い端が渦になります。

これはおまけです。

立体の真実は視覚だけでは分からない。脳には真実は分からない。

台の上に置いた贈り物とウサギの画像は網膜上に2次元の画像として映し出されます。脳は立体を見ることはできません。2次元の画像から推測するしかありません。立体として理解することは生きていくには2次元の理解よりはるかに重要です。けれども実際はどうなのかは触ってみないとわかりません。眼だけで見ていると色々な可能性を見ています。画像の明るさやコントラストはこの立体の理解に影響してきます。網膜の中央で見ると時と周辺で見ている時では(あるいは視線方向を変えると)違って理解されることがあるのでしょう。

第7回 青い螺旋が見える。赤い螺旋が見える