下図は静止画像です。3段に吊るした柿は白い縁取りの方へ動いていくように見えます。視線方向を変えた時、見ていた部分の網膜上の視細胞の数が変化します。すると縁取りの白か黒の三日月部分が柿に比べて小さいこともあり、よく見えないようになります。当初、視線を向けた時見えなかったところが、ちゃんと見えるようになって、動いて見えると思っていましたが、其れはこの図では違うかもしれません。視線方向を変えた時今まで見えていた、白い三日月部分が、認識されないようになります。その結果、吊るし柿が捻れて、黒い三日月方向が画面奥へ下がって、白い三日月方向では画面前方へ浮かび、白い三日月方向へ柿が拡がって見えます。この時柿は白い三日月方向へ動いて見えるのだと思います。

面白い実験でたしかめる生物の不思議
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静止画が動いて見える 蛇の回転 錯視
これで動く 網膜上の視細胞の不均一な分布から視線方向を変える。多分この時立体的理解が変わる。

カバーガラスにピンクの丸いシールはりました。このカバーガラスを斜めに立体的に台紙に貼り付け、円形の2列を配置しました。前面に半透明のシートを置いて撮影しました。しばらく見ていて下さい。時計回りに回転しているように見えます。平面に写し取られた画像ですが、視線方向を変えることによってピンクの円シールのこの画像前後(奥、前)の立体的傾きの理解が異なってくるのでしょう。

この辺りの吊るし柿を見ていて下さい。柿が左右に動いて揺れているように見えます。白い三日月部分が暗くなると茶色の柿は拡がって、黒い部分が画面奥へ立体的に下がって行くように見えます。柿は白い三日月方向へ動いていくように見えます。白い三日月部分が明るくなると、柿の幅は狭くなって、黒い三日月方向が手前に立体的に上がって来るように見え、柿は黒い三日月方向へ動いていくように見えます。

これで完璧だと思いますが。この画像は静止画でも左右に動いているように見えますが、このファイルはアニメーッションです。黒い影の部分は重要な要素だろうと思います。視線方向を変えるとこんなことが起こっているだろうと思えることをアニメーッションにしました。全体や影の部分などの明るさを変えています。ただ、画像そのものが動いていることはありません。

斜めから撮影したひよこ像は回る 錯視
黄色と黒のシマシマロープは傾く

4本の線は一平面上に描かれています。立体的に配置されているはずです。4本の立体的位置関係を知ることは生物にとって重要なことです。しかし網膜上に映し出される像は平面上でしかありません。あらゆる方法を使って脳はその立体的位置を理解する努力をしているのだろうと思います。線の傾き、線の重なり、線の長さ、影、濃淡、ピント・・・・。すべてが立体的認識をする情報になるのだろう。

この考えの正しさを示唆する動画ファイルがありますが、ネット上で動画ファイルが動かないことがあります。そこでこれをアニメーッションにしようと思っていますが、あまり上手くいきませんでした。ファイルが大きすぎになってしまいます。サイズを小さくすると分かりません。

黄色と黒で描かれたパーツが左右に動いているように見えます。確かに動いていますが左右ではありません。画像の奥、手前に傾いていきます。それぞれ、カバーガラスに描かれて、画用紙に片側だけセロテープで貼り付けてあります。全体を透明アクリル板で被せて一斉にカバーガラスの画面奥・前の傾きを変えています。上の吊るし柿は静止画像ですが、視線方向を変えると画像をキャッチしている網膜上の視細胞の数が変化し、柿の周辺の縁取りがしっかり見えたり見えなかっりします。そうするとこのアニメーション画像と同じような動画となって理解されるのだろうと思います。

影がある赤い枠は左右で手前に立体的に反っているように見えます。端は中央より僅かに広く見えます。右端を見ると左端はよく見えません。左端を見ると左端が手前に反っているように見えます。右端はよくわからなくなります。赤い帯の明るさを変えると帯の反りがなくなると思います。画像の明るさを大きく変えると帯の反りが変わるだろうと思います。この端の部分が並んでいると動いていくように見えると思います。

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