運転初心者マークが動く

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一点を見つめている時の片目の視野は耳側に100度。鼻側に60度ぐらいらしい。合わせて水平方向に160度ぐらい。上下にはもう少し狭い。それ以上に見ようとするなら、視線方向を変えるしかない。しかしこの範囲ならちゃんと見えるかと言うとそうではない。一点を見つめていると見えているところはそこだけです。きちんと理解して見えているところは僅かです。
 見なければいけない外界に対して眼球が小さすぎます。網膜の作りはカメラのフィルムとか、CCDカメラの受光部とは違います。黄斑部には視細胞が集まっていますが、周辺部は少なくなっています。周辺に映っている部分は画素数が少なく、ややぼけているのでしょう。よく分かりませんが、コントラストが弱くなっているのかもしれません。更に、視細胞が少ないのだから、やや暗く見えているのでしょう。ちょっと厄介ですが、はっきりした像を見るにはそうするしかないのでしょう。そうするとここからが脳の仕事です。視線方向を変えて全体を等しく見るためには脳はその度に補正しなければなりません。。

これで良いと思います

 さて、脳は立体を見ることは出来ません。外界は3次元立体構造ですが、網膜には2次元にしか映りません。立体構造を理解することは生命活動の維持のためには重要なことです。かなり離れた位置にある物体の前後の理解は左右の目の画像の違いから理解するののでしょう。2つの像が別々に理解されることはありません。しかしそれが真実かどうかはきっとわかりません。けれども表面の小さな凸凹構造のような物は同じように処理して理解するには違いが小さすぎます。頼りになるのは重なり、焦点深度やボケ度や明暗の変化や・・・・を頼りに、立体構造を構築していくのでしょう。

 
 視線方向を変えると、はっきり見えていた部分の明るさやコントラストや感度が変わります。逆にはっきりしていなかった部分がはっきり見えるようになります、すると脳は立体的理解を変える必要が出てきます。上の画像を視線方向を大きく変えながら見てください。勢いよく動きます。

初心者マークのひとつだけを見て下さい。黄色と青の境目がどのように見えるでしょうか。画面の奥へ凹んで見える時と手前に凸に山になって見える時とがあります。

目は立体を見るわけではありません。二次元画像としてしか見ることが出来ません。立体が見えるならそれはすべて脳が作り出した世界です。それが真実かどうかは別問題です。脳はそう理解しただけです。上の画像は初心者マークの色を少し変えて並べたものです。(別に色を変えなくてもかまいませんが、なんとなくこの明暗の差が効果が高いように思えました)一枚の静止画でも錯視は起こりますが、この画像はアニメーッションになっています。部分的に明るさを変えた画像をいくつか表示しています。