青色光で屈光性
 
植物の茎の光屈性。高等学校では今までこんな実験は出来なかったと思う。ちょっとお金がかかるかもしれないがそんなに難しい実験ではない。ちょっとお金がある学校なら2セットぐらいは用意できるだろう。顕微鏡3台分程度の費用で十分だ。すでに直視分光器があればもっと安く準備が出来る。それでも40名のクラスでは無理だろうと思う。そもそも日本の学校の理科の授業は人数が多すぎる。ドイツでは20名程度しか入れないような教室で15名程度でやっていた。15名なら5名チームでやれば3セットですむ。でもやるなら他の実験も同時に組み込むと良いだろう。
 最初青い光で先端部分が曲がる。屈曲部が基部の部分に移動して、植物体が光の方へ傾いて終わるように見える。赤い光ではあまり曲がらない。しかし赤い光では曲がらないかというとそうでもない。先端部の湾曲はみられないが、基部の部分から傾いてくるように見える。ある物質が青い光を吸収して、屈曲が始まるとしよう。それならこのある物質はどんな色をしているだろう。虹から青い光を除いて凸レンズで光を集めて見える色だろう。面白い内容のある実験だと思うが私はまだやらせたことはない。実験用の幼植物を決められた授業時間に沢山用意しなければならないからだ。発芽時間、温度など絶対失敗しない実験用苗作りのデータがいる。さらに結果観察の時間が限られている。ぼんやりしていると先端の湾曲は終わってしまう。授業が始まって実験用の苗が用意できませんでした。ごめんなさいでは格好が悪い。せっかく時間をかけてやったのにすべて傾いて終わっていたのでは涙が出るだろう。

サイエンスじゃらんーじゃらん
           本当は ジュクじゃが
アクワイアー・桜

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