色素の抽出はアセトンを使っています。極性の高い物質が混ざっているとよい結果が得られません。抽出液をろ過して試験管に取ってください。適量のエチルエーテルを試験管に入れてください。多量の水を灌ぐとアセトンと水は混ざって下層に行きます。この時水溶性色素は下層に入ってきます。この操作で水溶性の不純物を取り除くことができます。上層にエチルエーテルが来ますが、水に溶けない光合成色素はこの層に入ってきます。

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ペーパークロマトグラフィー 光合成色素

展開には有機溶媒を使います。ここではヘキサン:エチルエーテル(7:3 か 6:4)を使っています。ちなみにヘキサンだとカロテン以外移動しません。エーテルだと全部フロントへ移動してしまいます。テーリングを起こしてしまうとRf値は求められません。中学校や高等学校ではきちんと色素が別れていなくても平気ですが、本当は綺麗な結果を得る工夫をすることが大切だと思います。なぜこの方法で混ざった物を分けることができるのかその理由を考えてみることが大切だろうと思います。なおクロロフィル類は蛍光を発するのでここでも紫外線を照射すると緑、黄緑の所が赤くか紫かに光ります。

詳しくは別ページでご覧ください。

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