平行線を1本追加しました。塀の上のライン(薄黄色の3本のラインの中央線)は下のフェンスのラインに対して僅かに傾いて見えるように思います。網膜に映っている画像は2次元の像ですが線の並びから立体として理解しようとしているからだと思います。現実の塀は画像面の奥へ伸びています。見えている映像はいつでも2次元画像ですが見ている画像は脳が立体的理解を加えた仮想の世界です。

画面奥にあります

3本のラインは平行のはずです。が、互いに傾いて見えます。中央のラインは右端が奥へ左端が手前に傾いているように見えます。他の2本とは同じ平面にあるものではないと理解しているからだと思います。前の画像の3本の平行線とも基本的に同じだろうと思う。視線方向を変えながら見ると(気が付かないうちに視線方向を変えています)傾きの理解が違ってくるために左右に動いているように見えるのでしょう。しばらく赤丸を見つめていてください。視線方向を固定すると傾きも動きもなくなります。視線方向を変えると立体的に位置が変わって理解される。動いていると理解するしかないのだろうと思います。

面白い実験でたしかめる生物の不思議

 網膜上には平行に映っている線が実は平行ではなく手前から奥へ奥から手前にと立体的に傾いていることがあります。脳は立体的つくりを二次元画像から探し出しています。手前にあるフェンスは左は画面奥に向かっています。フェンスの上と下の線が左が狭くなっているから、下の石垣は実際にも左奥が低くなっていますが、左奥が狭くなっています。駐車場の舗装面が左下奥で三角の鋭角になっています。これは四角形の駐車場をある角度から見るとできる画像です。で、多分脳は立体的構造を理解しているのだろうと思います。でも、それは脳のこれまでの経験から解釈したものです。真実とは違うかもしれません。逆さメガネってご存じでしょうか。世界が逆さに見えるメガネです。このメガネをつけると初めは生活ができないようですが、そのうち自転車にも乗れるようになるそうです。脳が経験によって訂正したのだろうと思います。
 さて、上の画像の手前のフェンスの上の直線と向こうにある塀の上のラインは画像の上では概ね平行ですが右左側で画面前後に傾いていると理解できます。立体的に見ているのだと思います。見えているものと脳が解釈した見ているものとは違いがあります。世界が通常と違って逆さに見えても、脳は経験から正しく見ることができます。
 上の画像で白い線で示した四角の上下の辺は二次元では平行です。が、周囲にある像は意味を持っています。手前のフェンスは三次元では左側が奥へ伸びています。脳はそのように理解しています。このことによって枠の上下は立体的にねじれの位置にあることが理解されていると思います。

より手前にあります

面白い実験でたしかめる生物の不思議 

二次元画像では平行に写る線が実は平行ではないことがあります。

橙色のポールを2本立ててみました。同じ大きさのポールですが、右のポールの方が大きく見えます。木の塀が右、画像、奥へ伸びていると認識しているからでしょう。手前のフェンスは右側が画面手前に伸びてきています。薄黄色で示した線(塀の上とフェンスの上)は画像上では平行ですが、時々右側で僅かにですが広くなっているように見えると思いませんか。塀が右側が奥へ伸びていて、フェンスは右側が手前に伸びているから、右側がより離れているように認識されるのだと思います。

画面の手前にあります

画面の奥にあります