1コリウスの葉です。赤い色素は葉の裏側の表皮の細胞に含まれています。水溶性の色素です。その働きは不明です。葉緑体を強すぎる光から守っているという説があります。そうかもしれません。他に思いつかないから。さて緑色は葉緑体に含まれている色素です。緑色と黄色の色素が含まれていますが、混ざって緑に見えています。此の色素は水には溶けません。水に溶けない物が水が沢山あるところに存在しているのはちょっと不思議です。だから何処かに結合しています。アルコールなどの有機溶媒には溶けます。2水で煮込みます。消しゴム付き鉛筆で軽く叩くと良いと思います。赤いアントシアンが水に溶けて出てきます。が、多分色は消えてしまうように見えます。水を試験官に取って薄い塩酸か食酢を加えると赤くなります。3アルコールに入れて加熱する。葉は硬くなって壊れやすくなるから注意が必要です。ホットプレート使うと良いと思います。完全に色素が抜けます。4イソジンを薄めた液に3の葉を浮かべると光合成色素があったところだけ発色します。ここには光合成で出来たブドウ糖が結合して澱粉として一時的に蓄えられています。葉緑体内にブドウ糖が溶けていると光合成の反応が止まってしまいます。だから糖を反応系から一時的に澱粉にして排除してしまっておくのです。葉は水を失って硬くなっています。移すときに壊れやすいので注意してください。

水で煮る 水溶性色素が抜け出る

面白い実験でたしかめる生物の不思議 

今日の1枚 第91回 コリウス イソジン 日光写真

コンタクトはここ。全て小文字半角

コリウスの葉 裏表

トップ 面白い実験でたしかめる生物の不思議

アルコールで煮る

 私の若いころの日光写真です。もっと綺麗にできると思いますが、まあ此の程度で十分です。朝顔の葉か夕顔の葉です。白黒のフィルムが良いと思います。葉の表面にしっかり密着貼り付けることが大切です。こんなHPを作るつもりはなかったのでこのまま捨てるつもりだった。ので、破れています。やってみただけです。このHPの画像の多くは本を書いたりとかHPを作るとかそんなことは考えずに残してきたものです。忘れちゃったものもたくさんあります。此の実験を最初にやった人は誰だろうとは思うが、それほど興味があったわけではない。

イソジン溶液に浮かべると