今日の一枚 第82回 ハエはブラックライトの光にメロメロ

 ハエをメダカ観察用の水槽に入れました。釣具屋さんでウジ虫を購入してきました。購入して数日で一斉に蛹になり、やがてハエになります。簡単に生きた虫を手に入れることが出来る。ブラックライトを動かすと、飛ぼうとしたハエはライトの方へ向かっていく。
 ついでに昔、登校してきた生徒が、つばめの雛を拾って持ってきました。なんとかしてください。そういうことだ。大抵、持ってくる。大抵はスズメの雛が多かった。ご飯を水に浸して細い棒に挿して喉に入れてやれば良い。(喉を傷つけると死にます。楊枝を使うなら、先を折っておく))時々クモとかのタンパク質をやらないと糞詰まりを起こして死ぬから注意が必要だ。メチャクチャ慣れる。ある時私の肩で遊んでいたススメは自分がスズメであることに初めて気がついたのだろう。大飛行を試みた。実験室の窓ガラスに激突して落下した。もはや飛んで帰ってくることはなかった。あるときは弱ったムクドリを拾ってきた。餌は絶対食べなかった。ちょっと面倒だとは思ったが、そのまま死なせるわけにはいかなかった。暴れる鳥を左手で背中側から握る。親指と人差指で嘴の基を掴む。指の先を嘴の隙間に押し込んで口を開ける。無理やり餌をのどの奥へ押し込んでやれば良い。やや大きくなった鳥はしばらくすると自分で啄んで食べるようになる。ちょっと元気になって何処かへ飛んでいった。ある日小さなツバメを拾ってきた。餌を何にするか結構面倒だ。が、そのまま死なすわけにはいかなかった。毎朝一番に学校へ行った。廊下へ舞い込んで死んだ昆虫を集めて回った。けれどもそのうち学校では餌が調達できなくなった。で、釣り道具屋行った。栗虫が適当だった。随分高価だった。毎日数百円食べる。僕の給料ではちょっと。で、もっと安いウジ虫にした。メチャクチャ嫌そうな顔をした。不味いのだろう。食べないことはなかったが、高いけれども、栗虫に戻してやった。出張の時同僚に頼んで行った。帰ってきたら、ツバメは逃げて行った。来年来るかもしれないと思ったが分からなかった。マレイシアでは弱って死にそうなコウモリが届いた。日本語の先生が「助けてくださらない?」って言ってきた。ちょっと難しいと思った。が、そのまま放置が出来なかった。まずは体温を保持してやることが一番だった。餌はどうするか。何を食べるのか分からなかった。とりあえず手元にあるものは牛乳とパンしかなかった。牛乳とパンを混ぜて餌を作った。タンパク質はあるし炭水化物もある。どちらかを消化できるだろうと思った。無理やり喉に押し込んだ。暫くしたら元気を回復してきた。うまくいったからちょっと嬉しかった。が、南国のことだ気温は下がらないと思った。軒下に雑巾などで保温をして帰った。が、此の日は大変なスコールがやってきた。我が家の玄関前の木には雷が落ちた。木は折れて屋根に突き刺さった。リビングはプールになっていた。コウモリの雛はずぶ濡れになって死んでしまった。ごめんと思ったがもはや戻ることはなかった。

面白い実験でたしかめる生物の不思議 

もう一つついでだ。天井に蠅が止まっている。(夜は天井に止まることが多いらしいが、本当のことは私は知らない)ちょっと不思議だ。落ちないのだろうか。蠅の足には爪のようなとげとげがあって、これで天井に引っ掛けて止まっているらしい。本当だろうか。ガラスの瓶に蟻を入れます。蓋をしなければ、逃げ出してしまいます。どうやってガラスの垂直面を歩いて行ったのだろう。
 アクリル板でできたメダカの飼育水槽があります。大体厚さは2cmぐらいだろうと思います。ここに活性炭を入れます。そこへ上の蠅をまとめて入れてやります。蠅はアクリルの垂直面には止まれなくなります。狭すぎて飛べないので脱出するには垂直面を歩いて上るしかありません。が、足に活性炭が着いたのでしょうか。垂直面は歩けないようになっています。蟻も同じです。

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