写真の赤丸は開けた穴あけパンチの穴の大きさです。左は栃の葉だと思います。基部は殆ど成長しません。右は多分シロバナハナズオウ。穴はほぼ均等。

今日の一枚 第26回 葉にあけた穴は成長する
左は葉がまだ小さい時、穴あけパンチで穴を開けておいたものです。穴の面積からその部分の成長量がわかります。ヤーコンの葉ですが先端部分はあまり成長しません。

面白い実験でたしかめる生物の不思議 

 この地域には核融合研究所がある。何年前だったか。地域の放射線量を測定して回った。一夏ほぼ毎日自動車で測定しながら回った。外出届や研修願いなどといったものは一度も出したことはなかった。その結果は多分今でも核融合研究所にあるだろうと思う。研究所が移転してきてしばらくは玄関に展示されているのを見た。どうってことはありません。だれでも出来る。生徒がウラン鉱を拾って来るような地域だ。線量が随分高いところがあると思ったが、鉱脈が地表にあるだろうと思えるところでもそれほど高くならなかった。距離の二乗に反比例して減少するわけだから、当たり前かもしれない。
 そんな話じゃない。教え子の一人はこの研究所の事務員になった。「先生、聞いてください。」研究者は夜昼関係なく活動する。特に実験を行う時は、勤務時間なんかまるで関係ないのだろう。毎日実験が出来るわけじゃない。長い間準備をしてきたわけだ。この限られたチャンスにかける研究者。5時に帰るとか、8時に出勤とかそんなことは言ってられないのでしょう。
 さて、労働管理局と云うのか知らないが、査察にやってくる。「勤務時間を守ってください。早く帰るように。」そんな注意をしたらしい。「先生、なんかおかしくありませんか」って教え子が言った。これじゃあ世界に負ける。残業手当をしっかり出せば良い。休める時に休めばいい。多分勤務に関する内規はあるだろうと思うが・・・・。どうせ守れないからなくてもいいかも。

葉をグラフ用紙の上において穴の面積を求めればその部分の葉の成長量を数値で表すことが出来ます

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