面白い実験でたしかめる生物の不思議 

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 綺麗に花が一面に咲く。それだけならそれだけで終わる。しかし、右のノスポールは朝、日が登り始めた時の様子だ。日中の綺麗だって言った時とはちょっと違う。多分朝9時頃までには満開になっていると思う。ポーチュラカは8時頃には開いているだろう。タンポポやノスポールは数日間は開閉を繰り返す。ポーチュラカやアサガオは一度開いたら、萎れて閉じる。次の日は新しい蕾が開く。リンネは花が開く時刻を調べて、花時計を作った。どうしてだろうって思うと科学が始まる。
 私は傾熱性と言われるチューリップも含めて、吸水力による膨圧の変化が運動の原因だろうと思っています。いろいろな植物の日周性を調べると面白いと思います。ハナカンザシは乾燥した風を送れば開いてきます。加湿器で湿度を上げてやれば閉じてきます。・・・・。リンドウの花も同じだ。夜は閉じるから、車の送風機前で温めてやれば(乾燥させる)開いてくる。
 ところで昔、ホームセンターで”ニジソウ 虹草?”と名付けられた花があった。僕は馬鹿だった。虹のように花の色が変わるのだと思った。緑から黄色、橙、赤へと色が変わると思った。魅力的だった。ちょっと高価だったが買ってきた。虹草だと思ったものは2時草だった。午後2時頃開花するという意味だった。もう詳しいことは忘れてしまったが、もっともっと早く開いていたと思う。2時に閉じるのかもしれない。しかし、とりあえずはそれほど問題じゃない。オシロイバナが午後4時とか5時に開花する。この例の一つで充分だ。そう言えばオシロイバナはいつ閉じるのかは確認しなかった。
 日中は花を開いて昆虫の訪問を待つ。風が舞い寄るのを待つ。けれども、受粉が出来なかった。最後の手段がある。花を閉じて自家受粉を試みるのだ。

今日の一枚 第80回 花は夜閉じる。花も寝んねか。