背景の明るさが変わると渦が見える

今日の一枚 第63回  無いのに螺旋模様が見える

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面白い実験でたしかめる生物の不思議 

 丸い粒の明るさが変わります。背景色と同じ程度暗くなると、粒が見えないようになります。すると螺旋模様は見えず単なるギザギザ同心円模様に見えます。ギザギザ同心円模様が本来の図です。粒が白くなって見えるようになると、水色の螺旋模様が見えるようになります。黄色の模様は現われません。これは色を反転しても同じです。黄色の螺旋渦はこの画像からは現われません。黄色の渦を作るには丸い粒の位置を変えなければいけません。水色の線分部分に丸を近づけると黄色の渦が見えるようになります。
 何が起こっているのでしょう。どこでも良いのですが赤い矢印部分に注意しながら見てください。ギザギザの立体模様としての理解が変わります。よく見ていてください。丸い黒い粒が見えない時は矢印部分は多分下に凹んで見えると思います。隣の角は山に見えます。さて、丸が見えるようになると矢印部分は画面のやや手前に凸になっているように見えると思います。
 目は生物にとって生き残るために重要な器官です。けれども、見えるものは2次元の平面にしか見えません。目の前に何がいるのかを理解することも大切ですが、遠いのか近いのか、3次元の理解はもっと大切です。目の前に2匹のイノシシがいます。どちらがより近くにいるのか。