面白い実験でたしかめる生物の不思議 

今日の一枚 第66回 クモの養殖じゃない。飼育。

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 コガネグモを飼育してみました。要らなくなった引き出しを2つ重ねて深くしました。墨を塗って見やすいようにします。前面にアクリル板の開き戸をつけます。と言うか、テープで張るだけでいい。コガネグモ、とかジョロウグモとか、オニグモなどを一匹入れる。不思議なことに明るい方に平行に網を張る。それだけだ。誰かが水がいるだろうって言う。しかし、水なんかなくても死にません。餌に含まれている水分で大丈夫です。(それとも空中の水分を吸い取ることが出来るのか)餌がいるだろうって誰かが言う。(皿にリンゴか何か入れておくとショウジョウバエが出る。網にかかれば餌は必要なるかも知れない。しかし、ショウジョウバエは簡単には網にかからなかった。網の前でホバーリングをしていた。)たしかにいるが、それほど気にすることはない。餌を与えなくても簡単には死にはしない。小さくなるだけだ。多分新鮮であれば餌は死んでいても問題はないと思います。アクリルの扉を開けるとクモが逃げると思うかもしれませんが、大抵は昼間は大丈夫です。(アクリルの扉にはあまりクモの糸はついていませんが、少し付いていることがあります。静かに糸を取って扉を開けます)餌が捕れないと、夜は網を片付けて(多分食べて)逃げます。私は生物の職員室で逃げられた。本棚に気に入った新しい巣を作っていたのでそのまましばらく置いておいた。これは飼育というのかどうか分からない。
 オニダニなら夕方網を張ります。が、朝になると巣はありません。箱の隅で固まって動きません。(クモは夜は数時間ごとに激しく動いています。)クモは綿棒にコーヒーを染み込ませて、無理矢理に口元につけて飲ませてやると、網を張れなくなる。どうでもいいことかもしれない。
 さて獲物はクモの巣に絡みつく。どうしてか。糸に粘性なある接着剤が付いているからだ。顕微鏡で見れば簡単にわかる。クモはどうして自分の巣に絡みつかないだろうか。昔、クモは糊がついていな糸を歩くのだと誰かが言った。顕微鏡のような眼でないと不可能だ。クモの巣にクモをぶつけてみたらいい。どんな姿勢でぶつけてもクモの巣に捕まることはない。が、サラグモの水平のクモの巣の上を歩くと上手く歩けない。すると普通のクモは捕らまって、食べられてしまう。コガネグモ同士なら巣の取り合いになる。
 昔、一袋の煎餅をもらった。封を開けて一枚食べた。パリッつ、バリッツ。八つ橋は生のほうが好きだ。そのまま数日置いておけば煎餅が生八ツ橋のようになる。数日してそろそろッて思った。が、しかし、ゴキブリが入っていた。頭へきた。袋の入り口を閉じてやった。どうだ。好きなだけ食べれば良い。食べ物はあったが、水はない。1ヶ月は生きていた。いつまで生きているだろうって思った。そのまま、断水を継続した。母親がゴキブリを発見した。家へ帰ったら煎餅もゴキブリも捨てられていた。どうなったか分からなかった。(代謝水、それとも空中水分?)