オジギソウは触れば小葉を閉じてお辞儀をします。葉の先をライターで加熱しても、先端を鋏で切っても、電気で刺激してもお辞儀をします。上のアニメーションは葉の先を切った時のお辞儀の様子を示しました。切ったところはもちろん、他の部分もしばらくして震えるようにしてお辞儀をします。お辞儀をするメリットはよく分かりませんが、虫に食べられないようにするという人もいる。さて、切口を見ると水滴がついています。・・・。この水滴はいったい何処から来るのでしょうか。エーテルの蒸気中とか、高濃度の二酸化炭素(入浴剤で作った)中ではバンザイをしたようなお辞儀をしないグータラな礼儀知らずのつまらないオジギソウになります。まあ、結構面白いかもしれない。ところで植物は運動をしないと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。運動のスピードが遅いだけでです。大抵一日を単位にして毎日何がしかの運動をしています。ゆっくりだから気が付かないだけです。
 とりあえず、夜と昼の姿を比べてみると良いと思います。花、葉の広がり方、・・・・。注意深く気を付けてみると違いが見えます。夜から朝。夕方から夜。此の時比較的急速に運動します。とは言っても植物の動きとしては速いだけ。食虫植物はさらに速いが動物と比べれば随分鈍い。

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今日の一枚 第65回 オジギソウのお辞儀