左はハナカンザシだ。木片に挟むとやがて乾燥して反ってくる。基部に一滴水をかけると内側に動いて花は閉じる。どう見ても成長の差で運動をしているとは思えない。
 タンポポの花は朝9時頃までには開いているが、夕方は閉じる。これを数日間繰り返す。なんだか明るくなると開いて、暗くなると閉じるように見える。けれども黒いバケツに水を入れて発泡入浴剤を入れて二酸化炭素濃度(?)を上げたところに入れると開いたまま夜になっても閉じない。
 ポーチュラカの花は朝8時頃開いて夕方4時か5時には閉じて終わる。が、湿度をなどを変えると夜おそくまで開かせることが出来る。

チューリップの花は明るくなると開いて夜は閉じる。何日かこれを繰り返す。傾光性などと言ったが、それで何かが分かったわけでは全くない。一般に明るくなると花びらの内側の成長量が外側より大きくなって、外側へ反る。これで花びらが開くと言われてきた。が、本当かなあと思っている。花びらには裏表がある。そのことが一般に花の開閉の重要な要因だと思う。
朝顔の花は朝5時頃には開く。あの蕾の形が開く原因だと思う。蕾は単に成長すれば開くのだと思う。(エチレンの発生が無くなることは必要です。リンゴがあると捻れてひらきません)ラッパのように開く力は蕾の基部より少し上にある。ちょうど色が現れる当たりだ。ハナカンザシやりんどうなら湿度を変えれば自由に開かせたり閉じさせたりすることができる。多分木箱にでも入れて車の暖房の風の吹き出し口にでも置いておけば、光に関係なく開くと思う。

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面白い実験でたしかめる生物の不思議 

今日の一枚 第60回 花びらの内外での成長差で花が開くのか