最初と最後を重ねました。

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面白い実験でたしかめる生物の不思議 

 ルコウソウ、かいわれ大根、キュウリ、トウモロコシの発芽種子について同じように確かめてみた。根が光に反応する確かな結果を得られなかった。東京大学の宮地教授の植物生理学には一般に根は屈光性を示さないとあった。自信を持って、植物生理学の大田教授に結果を含めて手紙を送った。宮地教授からはドイツの学者の記載をそのまま載せたということらしいと返事が来た。暫くしたら、大阪市立大学から電話がかかってきた。根は負の屈光性を示すものが多数ある。実験を見せるから大学へ来てください。って、言われた。が、行かなかった。でも、僕が正しいと今でも思っている。右は当時送られてきた論文の掲載写真です。稲の芽生えです。私の結果と同じだけれども、解釈がちがうだけだ。地上部の正の光屈性の結果、種子の部分が回転して根が光と反対方向に傾いたと説明ができると思います。

今日の一枚  第51回 屈光性 根は光に反応するか

 屈光性は先端で始まって植物体の地上部が光の方向へ倒れて終わります。では根はどうなのでしょう。発芽初期の種子は地中に浮いている状態だろうと思います。まだ動きます。根がしっかり張るまでは。地上部が傾けば、地下は反対側に回転する。

 根は負の屈光性を示すと言われていますが、本当でしょうか。下はルコウソウの光屈性の実験です。右から茎根に自然光があたっています。はじめ、根は全く光に反応していません。茎の部分が光に反応して屈曲すると根の部分が傾いているように見えます。実験はCDケースの隙間で成長させ、毎日コピーをした。最後に最初と最後を重ねた。