虹を作りましょう。この装置ならすぐできます。暗幕を張ればかなり大きな虹ができます。虹の出口に赤いセロハンを置いてみましょう。虹はどのように変わると思いますか。「赤くなる。」と答えました。「何処が？全体が？」「先生、ちょっと待ってください。」「う〜んと、あの〜。」
�@赤から青色まで今の虹全体が赤くなる。
�A虹の青色部分は紫になる。緑のところは緑と赤を混ぜた色になる。(緑と赤を混ぜた色って何色でしょうか。黄色になります。緑と赤色の懐中電灯を白い紙に照らしてください。）
�B青や緑の光がなくなり、赤や橙色の部分だけ見える。
やってみましょう。生徒は�Aと答えました。

あれれ？どうして？どうしてなのか説明してみてください。経験や日常から直感的に考えたことに誤りがありました。赤い光と緑の光を混ぜると黄色に見えるようになります。どうしてなんでしょうか。これは人間の感覚器の作りの問題です。さて上のことは赤セロハンで２つの光が混ざるわけではないことを示しています。黄色の光は虹の中にあります。赤い光と緑の光を混ぜると黄色に見えます。同じ黄色でも違います。後者の黄色は当たり前ですが、プリズムで赤と緑に分けることができます。