新しい永久プレパラート作りに挑戦実験中
葉の裏表皮のプレパラートです。とりあえず何も染色していません。水溶性のニス(多分アクリルエマルジョンだと思います。)を一滴たらしてカバーガラスをかけただけです。気孔が(孔辺細胞)が結構うまく写っています。さて永久プレパラートを作るとき大抵は封入剤としてバルサムのようなものを使います。けれどもバルサムは水に溶けません。細胞のような水を含むものは直接封入することはできません。そのため普通脱水など操作が必要になります。アクリルエマルジョンは水溶性ですが、乾燥すると水には溶けないようになります。脱水の心配をしないでプレパラートができるかもしれません。
左の動画はゾウリムシのプレパラートを作る順を示したものです。スライドグラスにゾウリムシの培養液を(手回し遠心機で沈殿させてください)一滴(できるだけ僅か)たらします。息を吹きかけたり、ドライヤーで乾燥させます。ゾウリムシはスライドグラスにぴったり貼り付いてしまいます。糊なんか必要はありません。細胞表面についているからです。映像後半はとりあえずメチレンブルーで染色しニスに封入したゾウリムシです。染色液を変えればうまく見えるようになると思っています。
スライドガラスに接着したゾウリムシ(自然乾燥)
酢酸カーミンしか染色液がありませんでした。水洗してニスに封じ込めました。
永久プレパラートの作り方の最も素晴らしい方法はパラフィン埋没法だと思います。この方法には人間の知恵が詰まっていると思います。感激します。この方法の何処を省くことができるかだと思います。
実験中ですが、染色の効果を確認中です。